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| (2007年9月14日掲載) |
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< サウジアラビア > イランやクウェートの石油相人事が混乱の中で決まらず、空席になっている状況と比べて、サウジアラビアは石油相やアラムコ社長の人事について将来を見据え着々と手を打っているようにみえる。世界最大の石油産出国たる所以であろうか。 ◆ ナイミ石油相 サウジアラビアの石油相ポストは1995年以降、世界最大の国営石油会社サウジ・アラムコのナイミ社長(当時)が就任し、アラムコ会長を兼務。後任の社長にはジュマ上級副社長が昇格し、現在に至っている。ナイミ石油相は世界石油業界の“グリーンスパン”と称され、大きな影響力を行使している。2005年、ファハド第5代国王逝去し、アブドラ皇太子が第6代国王に就任した後の新政権で、一時交代説もあったが、留任し現在に至っている。 ◆ 機構改革と人事 今年、7月、国王令によりアラムコの機構改革と経営陣の人事異動が公布された。実施は9月1日から。今回の新たな展開は今後のアラムコ経営問題に火をつける結果となった。機構改革の目玉はOperations Divisionという部局を新設し、その長に次期アラムコ社長の呼び声高いKhalid Al-Faith上級副社長を据えたことである。上流部門及び下流部門の機構改革はアラムコが次期局面での事業展開に向けて大きく踏み出した徴候を示すものである。 ◆ Operations Divisionの新設 新設のOperations Divisionは“Operations Business Center”と命名されている。この組織の設立目的は「アラムコの中核である炭化水素の開発・生産操業で統合と調整を図り、活動を支援すること」であると定めている。組織の新設に伴う人事で、Industrial Relationsを担当するKhalid Al-Faith上級副社長(Senior Vice President)が新設部局のトップに就任し、執行副社長(Executive Vice President)に昇格した。Operations Business Centerの機能は、 ・ 探査・開発と生産 ・ 精製・販売・海外での操業サービス ・ エンジニアリング・プロジェクト管理 などの分野を包括する。従って、この部局のトップはアラムコの最重要業務を束ねることとなり、ジュマ社長の実質後継者と見做される。 ◆ Khalid Al- Faith(ハリド・アル・ファイス)執行副社長 1979年にアラムコ入社。着実に昇進し、経営メンバーに上り詰めた。この5年間、新規事業や探査部門のトップを勤めた。ラス・タヌラ製油所の運営・管理やフィリピンでの合弁事業ペトロンを手掛けた。アラムコ、シェル、トタールの合弁によるガス開発事業会社South Rub al-Khali(SRAK)の取締役会長を今年辞任した時、ジュマ社長のポストに憶測が流れた。Al-Faithの辞任はアラムコの次期社長への道筋をつけるものではないかというものであった。次期社長候補として彼は今回の新設部局での実績を示さなければならない。外国石油会社の評判や受けもよい。 ◆ ジュマ社長 ジュマ社長の今後について2説ある。ひとつは、ナイミ石油相の後任の噂。もうひとつは新たな職務に就くという説。1995年から社長を務めてきたが、年内に辞任するのではないかという噂もある。辞任理由のひとつは彼の健康問題。しかし、ナイミ石油相が当面続投する見込みの中で、ジュマ社長は2008年まで留まるとの見方もある。 ◆ 国王令により定めるアラムコ経営陣
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| 以上 |
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| (幹事 中嶋 猪久生<なかじま・いくお> ) |