ドバイの景観を変える総額2240億Dh(約610億ドル、約7兆円)の新運河事業
(2007年10月23日掲載)

 ドバイ首長国は2007年10月8日、ドバイ市の南部地域の景観を大きく変える総延長距離75kmの新運河事業を明らかにした。アラビアン・キャナル(写真ご参照)と呼称されるこの事業(推計費用:2240億Dh≒約610億ドル、約7兆円)は、仮に実施されれば世界最大且つ世界で最も事業費の高いものとなる。


Limitless says it will be middle east's biggest civil engineering project.

出所:ガルフ・ニューズ紙、2007年10月9日付。


 アラビアン・キャナル事業は二つの段階に分けて建設される。第一段階は、パーム・ジュベルアリからパーム・ジュメイラまでの延長75kmの運河の浚渫工事で総額110億ドルが予定されている。第二段階は、同運河の南部部分の2万ヘクタールの土地に「シティ内のシティ」を建設するもので、総額500億ドルが見込まれている。因みに、ドバイ・ワールド傘下の不動産開発を担当するリミットレスが本事業の実施主体となる。


 リミットレスのサーイド・アフマド・サーイドCEOは「疑いもなくアラビアン・キャナルは、土木工学の世界の不思議の一つとなろう」と語り、巨額かつ巨大な事業が国際的にも大きな話題となるとの見方を示した。新運河の横幅は最大150mで、また深さは6mが予定されている。尚、新運河は、ドバイ・ウォーターフロントの内陸部から始まり南に向かい、「シティ内のシティ」を越えたところで東に曲がり、さらに新たに建設される予定のドバイ・ワールド中央国際空港で北に向けて折れて、その後は真直ぐパーム・ジュメイラの西側に向かいアラビア湾に抜ける。

(10月12日、記)
<関連情報>

買収案件のためにIPOを含む資金調達を急ぐドバイのDPワールドほか【10/12】

「ドバイ保護」キャンペーンを打ち出したムハンマドUAE副大統領・首相兼ドバイ首長【10/9】

リビアの自由貿易庁と開発・操業可能性検討協定に調印したJAFZA(ジュベル・アリ・フリートレード・ゾーン)【10/9】

OMX買収を巡り株の買い増しを図るカタールと資金手当てに努めるドバイ【10/5】

総合サービス産業国家へ変身するドバイのメガプロジェクトの概要:第五回【10/5】

(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)