公式訪問でスペイン企業による総額170億ドル超の投資に合意したリビアのカダフィ大佐
(2007年12月26日掲載)

 リビアのカダフィ大佐が2007年12月15日から4日間の日程でスペインを公式訪問した。まず、同大佐は12月15日、フランスからスペイン南部のアルカラ・ドゥ・グアダリア近郊の五つ星のホテルthe Hacienda de Boticariaにチェック・インし、随員等約300名と同ホテルの87室を借り週末を過ごした。


 二日後の12月17日、首都マドリッド入りしたカダフィ大佐は、カルロス国王、ソフィア妃殿下と会談したほか、ホセ・ルイス・ロドリゲス・ザパテロ首相、ホセ・アントニオ・バラジャス国防相、ほかの政府要人と会談し、政治協力協定、相互投資保護協定、防衛協定、その他経済・財政協力協定に調印している。


 尚、スペイン政府は、カダフィ大佐とホセ・ルイス・ロドリゲス・ザパテロ首相との会談後、「カダフィ大佐の来訪後、スペイン政府はスペイン企業による対リビア投資の門戸が開かれたと感じている」「スペイン企業は、リビアのエネルギー部門に50億ドル(34億7000万ユーロ)、国防・宇宙分野に20億ユーロ(28億8000万ドル)、リビア政府が計画中の500億ドルのインフラ開発のうち最大100億ドルを投資することになろう」と述べ、巨額の各種事業の獲得に期待を表明した。国防・宇宙分野についてのみユーロ建てで金額が説明されたが、理由は明らかにされなかった。


 カダフィ大佐を歓迎するマドリッドでの夕食会には、レプソール(エネルギー)、ガス・ナチュラル(エネルギー)、ユニオン・フェソナ(電力)、FCC(建設)、Sacyr Vallehermoso(建設)といったスペインを代表する企業の幹部が軒並み出席した。


 因みに、Sacyr Vallehermoso(建設)は2007年12月16日、声明を発表し、同社がリビア国営開発投資社(the State Libyan Company for Development and Investments)と合弁でリビアでのインフラ開発を行う新会社Ledico Libya(出資比率:Sacyr Vallehermoso60%、リビア国営開発投資社40%)をトリポリに設立したことを明らかにした。


 尚、カダフィ大佐は1984年に私的旅行ではスペインを訪問したことがある。

(12月21日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)