初召集されたイスラム系政党が全体の約75%を占めるエジプト人民議会選挙
(2012年1月27日掲載)

 2011年11月から2012年1月にかけて3回の選挙で選ばれたエジプトの人民議会(下院)が、2012年1月23日、召集され、議長1名及び副議長2名を選出した。議長にはムスリム同胞団系の政党である自由公正党のムハンマド・サアド・アル・カタトニ幹事長が、有効投票数503票中の399票を獲得して選出された。また、副議長には、厳格なイスラム主義を掲げるヌール党及びリベラル政党であるワフド党からそれぞれ1名が選出された。

 カタトニ新議長は早速、ナイル・テレビで、次のような豊富を明らかにした。

この議会は国民の願望を実現せねばならないという重い責務を負っている。
この議会は最初の会合で、ムバラク政権下では省みられなかった殉教者・負傷者・貧者の諸権利について合意することになろう。

 因みに、エジプト選挙管理委員会が2012年1月21日に発表した人民議会選挙の最終結果は以下の通りであった。人民議会は選挙により選出される498名と軍最高評議会の指名する10名の合計508名で構成される。尚、今回指名された10名の半数はコプト教徒であった。


    表 エジプト人民議会の選挙結果

政 党 名 獲得議席数 得票率(%)
自由公正党 235 47.2
ヌール党 121 24.3
新ワフド党 38 7.6
エジプト・ブロック 35 7.0
アル・ワサト党 10 2.0
改革発展党 10 2.0
改革継続 1.4
その他政党・独立系 42 8.4
合  計 498 100.0
注:得票率の合計は、四捨五入により必ずしも100%とはならない。

 議会は今後憲法制定委員100人を選定し、本格的に憲法の策定作業に入ることになる。このほかエジプト国政では、2月に上院に当たる諮問評議会の選挙が行われ、その後6月末までに大統領選挙が実施される予定となっている。軍最高評議会は実権を新大統領下の民政に移管することになる。

(1月25日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか よしき>)