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| (2011年9月20日掲載) | ||
イエメンの首都サヌアで2011年9月18日、19日の両日、治安部隊や大統領を支持する勢力がサレハ大統領の辞任を求めるデモ隊に発砲し、少なくとも46人が死亡した。18日の発砲では26人が死亡し300人以上が負傷したが、19日の発砲でも少なくとも20人が死亡し、110人以上が負傷した。 9月18日の場合、目撃者の証言によれば、デモ隊を鎮圧しようとした治安部隊が建物の内からデモ隊を狙って銃撃したり催涙ガを放ったり、放水を行った。但し、治安部隊はまったく異なる主張をしており、デモ隊側が出動した治安部隊の車両に向かってガソリン弾などを投げてきたため警告と自衛にために反撃したとしている。何れにせよ反体制派は、政府による弾圧に強く反発し抗議デモを続けるよう呼びかけている。このため今後、混乱がさらに拡大し死傷者が拡大することが懸念されている。 イエメン国営通信は、9月12日、治療後も依然サウジアラビアに滞在中のサレハ大統領が大統領令を発出し、反政府派との権限移譲に関する交渉に際して必要となる憲法上の権限をアブドラブ・マンスール・ハディ副大統領に付与すると共に、反政府派との合意事項に署名する権限を与えたことを明らかにしたと伝えていた。 しかし、反政府勢力はサレハ大刀路湯がこれまでも度々前言を翻して大統領職に固執してきたことから信頼感をなくしており、今回も時間稼ぎのための戦術ではないかとの疑いをぬぐいきれていない。特に、アブドラブ・マンスール・ハディ副大統領への権限の委譲に同意したとされるサレハ大統領が、合意を確認する書面への書名を拒否したと伝えられたことが反政府勢力の疑念を益々高める結果となっている。野党の「共通フォーラム」がその点を指摘し、サレハ大統領の今回の申し出を拒否する姿勢を見せているほか、イエメンの反政府デモを引っ張ってきた若者の集団である「革命の青年(The Revolution Youth)」も同じような対応を明らかにしている。 今回、サレハ大統領の退陣による民主的な新政権作りを求めていた勢力に多くの犠牲者が出たことで、これら勢力が態度を硬化させ、アブドラブ・マンスール・ハディ副大統領にいったん権限を移譲するとの交渉が円滑に進まなくなる可能性が出てきたといえそうだ。 |
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| (9月19日、記) |
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| <関連情報> ●副大統領への権限の委譲及び反政府派の調印を指示するも自らは同意書への署名を拒んでいるイエメンのサレハ大統領(9月15日時点)【2011/9/20】 ●国営通信で声明を発表し大統領選挙の実施を約束したイエメンのサレハ大統領(8月31日時点)【2011/9/2】 ●サウジアラビアからのTV演説で「近く帰国する」と述べたイエメンのサレハ大統領と首都サナアで全国評議会を発足させた反体制派(8月17日時点)【2011/8/19】 ●負傷から2ヶ月余りを経て治療中のサウジアラビアの病院から退院したイエメンのサレハ大統領(8月14日時点)【2011/8/16】 ●治療中のサウジアラビアで断食(ラマダン)期間中でのGCC調停案に基づく対話を提案したイエメンのサレハ大統領(8月2日時点)【2011/8/5】 ●録画インタビューによるテレビ出演でイエメン出国後初めて姿を見せたサレハ大統領(7月8日時点)【2011/7/12】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか よしき>) |