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| (2011年9月16日掲載) | ||
2011年9月8日、イランの駐国連モハマッド・ハザイー大使が、イランに対する攻撃には反撃すると言明した。同大使は国連事務総長へ書簡を送り、その書簡の中でイラン国家に対する外国の攻撃に対しては相応の手段で反撃すると言明した。これは、8月末のフランスのサルコジ大統領のイランによる核兵器と長距離ミサイルの開発は、同国への攻撃を挑発するだろうとの警告への反論である。ちなみにイランは、その核開発は平和利用目的であり、軍事利用ではないと主張し、核兵器の開発を否定している。 ハザイー駐国連大使の発言を裏書するかのように、9月6日からイラン空軍が同国の北西部で10日間にわたる大規模な演習を開始している。空軍と陸軍の保有する米国製のF4、F5、C130輸送機、ロシア製のスホイSU24、ミグ29などが動員されている。6月にもイランの革命防衛隊が大規模な軍事演習を実施し、多数のミサイルを発射した。 なお前述のサルコジ大統領の発言は、イランの兵器開発に挑発されて同国を攻撃する国を明言しなかった。だが、意味しているのは米国とイスラエルである。 そのイスラエルが、イラン空軍が演習を始めたのと同じ9月6日に原子炉の事故を想定した大規模な演習を実施した。イスラエルは、南部のネゲブ沙漠の都市ディモナの近郊に原子炉などの核関連施設を保有している。発表された想定は、二種類ある。地震による被害という自然災害のシナリオと、ハマスやヘズボッラー、そしてシリアからのミサイル攻撃を受けるとの想定であった。そして、いずれの想定でもメルト・ダウン(炉心溶解)が起こる。 この種の演習が実施されるのは2004年以来である。詳細は発表されていないが、何百人もの兵士、警察官、医療関係者などが参加した。イスラエルは、3月の福島の原発事故を詳細に研究し、その教訓から学ぼうとしている。 また演習の行われた前日の9月5日に、イスラエルの本土防衛を担当するアイゼンバーグ少将が、以下のような一連の警告を発した。中東地域で大規模な戦争が発生する可能性が高まっており、大量破壊兵器が使用される可能性がある。「アラブの春」は「過激なイスラムの冬」に変化するかも知れない。さらにガザから新しい型のミサイルが発射されていると言及した。 しかし、その翌日にはバラク国防相が、イスラエルに対して大量破壊兵器の使われる可能性を否定した。また同国防相は、シリアのアサド政権の将来が短いとの見方を示し、それがイランとヘズボッラーにとっては大きな打撃となろうと予言した。 アラブの春の展開を見つめながら、核開発を巡りイランとイスラエルが、にらみあう構図が続いている。 |
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| (9月11日、記) |
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| <関連情報> ●イランの抵抗組織MKO(モジャッヘディーネ・ハルグ・オーガナイゼーション)を巡る議論【2011/9/6】 ●IMFに賞賛されたイランの経済改革【2011/8/30】 ●IMFのイラン報告書への反応【2011/8/30】 ●スパイ容疑などで2年に亘り拘束中の米国人2人に禁固8年の判決を言い渡したイラン【2011/8/23】 ●イランのエネルギー部門での外資の活動が激減【2011/8/16】 注:関連情報はJAMEEF編集部が付記した。 |
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| (評論家 高橋和夫<たかはし かずお>) http://ameblo.jp/t-kazuo/ |