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| (2011年10月25日掲載) |
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北アフリカのチュニジアで、2011年10月23日、約9ヶ月前の1月14日にベンアリ前政権が崩壊してから初となる制憲議会(定数217)選挙が実施された。チュニジアは、「アラブの春」と呼称される民主化を求める国民の抗議デモが中東・北アフリカにおいて最初で起こった国であると共に、国民による反政府デモにより政権が倒された初の中東・北アフリカの国家でもある。 今回のチュニジアの制憲議会選挙では、候補者リストへの投票による比例代表制が採用されている。総選挙区数は国外の6区(国外議席数33)を含めて33区だが、110を超える政党が名乗りを上げ、合計10,937名が立候補者リストに記載されている。チュニジアの人口は世界銀行の2009年時点での推定では1043万人だが、今回の有権者数は約720万人と発表された。尚、カメル・ジェンドゥービ選挙管理委員会委員長の推計では、投票日(10月23日)の午後4時時点で投票率は約70%に達している。 今回の選挙ではベンアリ政権時代には非合法化されていた穏健イスラム政党の「アンナハダ(復興)党」が、どこまで国民の支持を得られるかが大きな注目点となっている。因みに、事前の世論調査では同党の支持率は約24%と世俗派の「民主進歩党(PDP)」の約16%を押さえ堂々第一位となっていた。選挙期間中の各種世論調査では、この2党を中道左派政党の「エッタカトール」が追う展開となっている。 アンナハダ党はチュニジアが極端にイスラム化することを警戒する世俗派の懸念を少しでも緩和しようと、選挙期間中から「民主主義」や「女性の権利」は尊重することを強調することで票の積み上げを目指してきた。今回の選挙についてアンナハダ党のラシッド・ガンヌーシ党首も投票日の当日、「本日は歴史的な日である」「本日チュニジアは生まれ変わった。アラブの春は本日、生まれ変わった。指導者を倒すというマイナスの方法ではなく、国民を代表する民主主義制度、代表制度を構築するという積極的な方法によって」(http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-15416702)と語り、チュニジアでは自由で公正な投票が行われていることを説明した。 穏健イスラム政党の「アンナハダ(復興)党」がどこまで支持を集めるのかが注目されるのは、1年以内に起草される予定の新憲法でイスラム教をどのように位置づけるかが焦点となると見込まれるなか、制憲議会がその行方に大きな影響力を持つことになると推察されるためである。因みに、エジプトのイスラム原理主義組織「モスレム同胞団」の流れを汲むアンアハダは、国家のイスラム化を目指しているのではないかとも言われている。 尚、今回の制憲議会の最終結果は、現地時間の2011年10月24日(火)午後頃には判明する予定である。 |
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| (10月23日、記) |
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| <関連情報> ●依然小規模な抗議デモの続くチュニジア、モロッコと民間のラジオ局・テレビ局を認めるメディア改革を発表したアルジェリア(9月13日時点)【2011/9/16】 ●公金横領等の罪状で禁固35年・罰金6560万ドルを言い渡されたチュニジアのベンアリ前大統領とレイラ夫人(6月20日時点)【2011/6/24】 ●国民議会選挙の実施日は10月23日に延期するもベンアリ前大統領の欠席裁判を6月20日から始めるチュニジア(6月14日時点)【2011/6/17】 ●議会選挙の実施日が10月16日に延期されたチュニジアで9政党がイスラム勢力や前政権勢力に対抗するため連合を結成(6月3日時点)【2011/6/7】 ●中東・北アフリカ諸国の民主化~シリア・イエメン・バハレーン・オマーン・サウジアラビア・チュニジア・アルジェリア・モロッコのその後の動向(5月10日時点)【2011/5/13】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか よしき>) |