![]() |
||||||||||
|
||||||||||
| (2011年12月16日掲載) | ||||||||||
石油輸出国機構(OPEC)総会は2011年12月14日、オーストリアの首都ウィーンで第160回総会を開催し、全体生産枠を3000万B/Dとすることで合意し閉会した。国別の生産上限は議論しなかった。OPEC事務局の推計では、2011年11月のイラクを加えたOPEC生産量は3037万B/Dと推計されている。従って今回決定した3000万B/Dという新生産枠は、実際の生産量を追認したものといえる。因みに、これまでのOPEC生産枠はイラクを除く11カ国で2485万B/Dとされていた。 総会の終了後、アブドゥラ・アル・バドリOPEC事務局長は「我々は新生産枠を順守する。サウジアラビアもこの決定を守ることは間違いない」(ロイター通信 2011年12月15日)と語り、仮にリビアが増産すれば、その分、サウジアラビアが減産するとの見方を示した。但し、サウジアラビアのヌアイミ石油・鉱物資源相は「仮にリビアが増産したからといって、それが必ずしもサウジアラビアの減産を意味するものではない」「サウジアラビアはそれには反応しない。サウジアラビアは市場の需要に対応する」(同上)と語り、サウジアラビアとしては、あくまでも国際石油市場を見ながら生産量を決めて行く点を強調している。 OPEC事務局は、OPECが3000万B/Dの生産量を2012年上半期に続けた場合、世界の石油在庫は65万B/D増加すると推計している。同じように米エネルギー情報庁は、OPECが3000万B/Dの生産量を続ければ、2012年央までに消費日数で換算したOECDの石油在庫は現在の56日から60日へと4日分増えると試算している。尚、バドリ事務局長は、OPECの次期総会の開催日が6月14日に設定されたことも明らかにしている。 以下では、参考のために、主な石油専門家の今回OPEC総会に決定に対する見方を紹介することとしたい。 <ファティフ・ビロル/主任エコノミスト/国際エネルギー機関>
<ジェイソン・シェンカー/社長/プレスティージ・エコノミクス>
<ハリー・チリングイリアン/商品市場戦略責任者/BNPパリバ>
|
||||||||||
| (12月15日、記) |
||||||||||
| <関連情報> ●オバマ米政権の要請を受けイラン原油の購入量の減少などの新たな制裁対応を検討する韓国政府【2011/12/13】 ●2012年1月以降での欧州連合(EU)によるイラン原油の禁輸措置を視野に入れ始めた英国とフランス(12月5日時点)【2011/12/9】 ●過去30年で原油生産量が最高水準に達したと語ったヌアイミ・サウジアラビア石油・鉱物資源相【2011/12/9】 ●リビア産油量の内戦前の水準への復帰は2013年央にずれ込むと予測する国際エネルギー機関(IEA)(11月10日時点)【2011/11/15】 ●産油量が約40万B/Dに回復したリビアの現在の石油情勢(11月7日時点)【2011/11/11】 |
||||||||||
| (幹事 畑中美樹<はたなか よしき>) |