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| (2011年12月13日掲載) | ||
2011年12月6日アメリカのテレビの三大ネットワークの一つであるABCニュースがシリアのバシャル・アサド大統領との独占インタビューを報道した。3月にシリアで民主化運動が高まって以来のアメリカのメディアとの最初のインタビューとなる。インタビューを担当したバーバラ・ウォルターによれば、何を聞いても良いという制限のかけられていないインタビューであった。 「ムバラク、カダフィと倒れたが、次は自分と思うことがあるか」、「どうして残虐な弾圧を命令したのか」、「辞任した方が良いのではないか」など、突っ込んだ質問をウォルターは繰り返し投げかけた。 落ち着き払った様子で、アサドは流暢な英語で反論した。国民の信を得ている限り問題はない。犠牲者が4000名を超えるという国連の報告は信用できない。また犠牲者の多くは、体制の支持者である。残虐行為を軍には命じていない。国民を殺す命令を出す政府はない、と答えるなど、基本的には問題の存在自体を否定する態度であった。 状況を把握していないのか、演技に徹したのかは明らかではない。しかし、この段階でアメリカのメディアのインタビューを受けたという事実は、政権内部に依然としてこれ以上の国際的な孤立を避けたいとする勢力が存在する反映だろうか。 ちなみに80歳を超えたウォルターは、かつては人気のニュースキャスターであった。もともとはライバル局のNBCニュースのスターだったが巨額のサラリーでABCに引き抜かれた。CNNから巨額のサラリーで、やはりABCに移籍したクリスチャン・アマンプールが、既にムバラクとカダフィの独占インタビューを行っている。今回のウォルターのアサドのインタビューによってABCニュースは中東報道で大きな存在感を誇示したことになる。 なおシリア情勢について付言すれば、イスラエル筋によればイランからのシリアへの経済援助は毎月40億ドル程度である。またシリア軍部隊はイスラエル国境付近から首都ダマスカスに移動している。イスラエルとシリアの緩衝地帯となっているゴラン高原の状況は、現地で停戦の監視をおこなっている陸上自衛隊によれば、安定している。 |
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| (12月10日、記) |
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| <関連情報> ●反政府派の「シリア国民評議会」の幹部とジュネーブで会談したクリントン米国務長官【2011/12/9】 ●シリアに対して武力介入する可能性も示唆したトルコと制裁などの対決姿勢を批判するロシア【2011/12/1】 ●外相会議で対シリア制裁を決定し即日発効させたアラブ連盟(11月27日時点)【2011/11/28】 ●監視団受け入れの回答期限切れで対シリア制裁に向けて動き出したアラブ連盟(11月26日時点)【2011/11/28】 ●エルドアン・トルコ首相がアサド・シリア大統領に退陣を求めるなか反体制派と接触する英仏(11月23日時点)【2011/11/25】 注:関連情報はJAMEEF編集部が付記した。 |
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| (評論家 高橋和夫<たかはし かずお>) http://ameblo.jp/t-kazuo/ |