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| (2011年8月26日掲載) | ||||||||
リビア情勢は、当初、拘束と伝えられたカダフィ大佐の次男であるセイフ・イスラム氏が、2011年8月22日夜半、カダフィ政権の拠点となっているバーブ・アジジヤ地区に姿を見せ、「自分が拘束されたというのは虚偽である」「カダフィ大佐は依然トリポリ市内にいる」と語るなど、不透明な様相を呈している。筆者は暫定国民評議会のムスタファ・アブデル・ジャリル議長(大統領級)によるセイフ・イスラム氏を拘束し保護しているとの発表は、罠を仕掛ける意図的な発言ではなかったのかと感じている。そのように発表することで政府軍の士気を低下させると共に、仮に、反論のために政府側の掌握地域の狭まった中で同人が姿を現せばカダフィ一族の居場所をある程度特定することが可能となるからだ。 ところで暫定国民評議会(NTC)は2011年8月第二週、カタール政府高官らとカダフィ大佐にどのように対応するか及び停滞的な状況を打破するにはどうすればよいかについて、リビアのショクリ・ガーネム前国営石油公社(NOC)総裁とムーサ・クーサ前外相に助言を求めたと言われる。詳しい内容は明らかにされていないが、必ずしも好ましいものではなかったようだ。 その暫定国民評議会は、2011年8月10日、リビア情勢も大詰めを迎えつつあるとの認識の下、改めて政治移行計画を発表した。同計画は現在の暫定国民評議会の委員は、今後2回の国政選挙に立候補すること及びその間の政府での政治任用を受けることを禁じている。因みに、本来暫定評議会委員は65人で構成されることとなっているが、カダフィ大佐の支配する地域の25人は依然選出されていない。 また、暫定国民評議会は、カダフィ政権後の法の支配と治安の確立を目指し、国内外の専門家の助けを借りながら治安に関する草案を作成済みである。この草案には、トリポリ南西の山岳地帯の反政府軍及び首都トリポリで反政府を心情的に支持してきた数百人の治安関係者で緊急対応部隊を創設し、国内主要都市を巡視するとの提案も入っている。暫定国民評議会は首都トリポリの警護に当たる警察官は無党派で構成する現代型の治安部隊とすることを想定している。それもあって暫定国民評議会の幹部は、UAEをはじめとする友好的なアラブ諸国が、トリポリに駐在する警察官の訓練や資金・装備面で支援してくれることに期待をかけている。 暫定国民評議会は本格政権を樹立するまでの約20ヶ月は移行期間になると考えている。従って、仮に、2011年8月末でカダフィ政権が崩壊したとしても、その後の本格政権が誕生するのは2013年3月末ということになる。暫定国民評議会は、この20ヶ月を次のように8ヶ月と12カ月に分けて考えている。 <当初の8ヶ月>
<その後の12ヶ月>
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| (8月23日、記) |
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| <関連情報> ●遂に首都トリポリに進軍し85%~90%を制圧したリビアの反政府勢力(8月22日時点)【2011/8/23】 ●チュニジアで秘密交渉を行った首都トリポリでの決戦回避を目指すリビア反政府勢力とカダフィ大佐・家族の安全脱出を狙う政権側(8月17日時点)【2011/8/19】 ●東部・西部・南部の三方面から首都トリポリへの進撃を目指すリビアの反政府勢力(8月14日時点) 【2011/8/16】 ●ラマダン(断食)入りを控え相対的には追い込まれながらも粘り腰を見せるリビアのカダフィ政権(7月27日時点)【2011/7/29】 ●8月2日からのラマダン(断食)入りを前に依然外交面での駆け引きの続くリビア情勢(7月24日時点)【2011/7/26】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか よしき>) |