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| (2010年9月7日掲載) |
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2010年3月7日に実施された連邦議会選挙で70議席を獲得し第三勢力となった「イラク国民同盟」は、2010年9月3日、自派のアーデル・アブドゥルマハディ副大統領を独自の首相候補として擁立することを発表した。この発表を行ったのは「イラク国民同盟」の有力者であるシェイク・ハーリド・アル・ムッラ氏である。同氏は記者団向けの発表で、「イラク国民同盟」としては早急な組閣を求めるとしている。 「イラク国民同盟」は本年の連邦議会選挙を前に結成されたもので、イラク・イスラム最高評議会(ISCI)、バドル組織、サドル勢力、ダアワ党・イラク、国民改革運動(ジャファリ前首相ほか)、イラク国民会議(チャラビ元副首相ほか)などで構成される。「イラク国民同盟」は2010年5月4日、連邦議会選挙で89議席を獲得し第二勢力となった「法治国家連合(SLC)」と統一会派を結成し新内閣を目指したが、マリキ首相の続投を認めるか否かで統一が取れず内輪もめを起こしていた。結局、2010年7月31日になって「イラク国民同盟」はマリキ首相が首相として続投することを拒否する旨、明確にしたものの統一会派は残したままとしていた。その後、「イラク国民同盟」は8月31日になって首相職の問題に関して柔軟な姿勢も示していた。 今回、独自の首相候補として自派のアーデル・アブドゥルマハディ副大統領を擁立することを明らかにした後も、「イラク国民同盟」は統一会派を維持するとしている。要は「イラク国民同盟」は今回の動きを通じて、「法治国家連合(SLC)」に対してマリキ首相の続投案を断念するよう求めているものと思われる。尚、イラく・シーア派の最高権威であるアリ・シスタニ師の代理を務めるカルバライ師は、2010年9月3日の金曜礼拝で、新政権の発足が桁外れに遅れていると述べ、各勢力に話し合いを急ぐよう促した。 表 主要政党・会派の構成
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| (9月5日、記) |
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| <関連情報> ●国民向けのテレビ演説でイラク駐留米軍の戦闘任務の終了を宣言したオバマ米大統領【2010/9/7】 ●改めてイラクの主要政治家に連立政権作りを急ぐよう促したバイデン米副大統領と強固な対米関係の重要性を訴えたマリキ首相府の声明【2010/8/27】 ●米軍戦闘部隊の撤収が完了するも依然先行き不透明なイラクにおける連立政権の協議【2010/8/24】 ●「イラクの不確実性」~アラブ・ニューズ紙(サウジアラビア)の社説から【2010/8/13】 ●米国の会計検査報告で使途不明金が87億ドル(約7800億円)に達したイラク開発基金【2010/8/13】 ●公約通り駐イラク・米軍の戦闘任務は2010年8月31日をもって終結すると語ったオバマ米大統領【2010/8/6】 ●イラク組閣の遅れで反政府武装勢力の糾合の可能性を指摘する精神的指導者とされるハリス・アル・ザーリ氏【2010/7/30】 ●シリアのアサド大統領の仲介によりダマスカスで会談したアラウィ・イラク元首相とムクタダ・サドル師【2010/7/23】 ●憲法規定に外れて議会の再開日を2週間延期することを決定したイラクの有力政治家たち【2010/7/16】 ●反政府武装勢力は米軍撤退を睨みバグダッドのグリーゾーンの攻撃を狙うと見る治安専門家やイラク専門家【2010/7/13】 ●事業の獲得を目指し首都バグダッドにホテル施設も含むビジネス・センターの設立を決定したフランス【2010/7/13】 ●イラク新内閣の早急な立ち上げを求めるため予告なしにバグダッドを訪問したバイデン米副大統領【2010/7/6】 |
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| (幹事 畑中 美樹<はたなか・よしき>) |