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| (2010年10月19日掲載) | ||
イランのアハマディネジャド大統領は2010年10月13日、初のレバノン公式訪問を行った。ベイルート国際空港では、シーア派のナビ・ベリ国会議長をはじめとする政府関係者、国会議員に混じってイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部らが同大統領を出迎えた。 アハマディネジャド・イラン大統領は、同日、直ちにキリスト教マロン派のスレイマン・レバノン大統領との会談に臨んだ。会談を終えたアハマディネジャド・イラン大統領は、スレイマン・レバノン大統領との共同記者会見で、敵対勢力により押し付けられた方程式を(レバノンは)変更したとの表現で、米国と一定の距離を保つレバノンを称賛すると共に、東地中海地域での影響力の拡大を目指す米国を批判した。 今回のアハマディネジャド・イラン大統領のレバノン訪問で最も注目されたのは、同大統領の南部ビントジェバイルでの演説であった。レバノン南部はイスラム教シーア派組織ヒズボラの影響力の強い地域として知られるが、その中でも特にビントジェバイルは、イスラエル国境から僅か4kmという至近距離にあることに加えて、2006年のイスラエルとヒズボラの戦闘時にイスラエル空軍による激しい爆撃が行われた所としてよく知られているからである。 2010年10月14日に同地を訪れたアハマディネジャド・イラン大統領は「イスラエルは死ぬ運命にある」と発言し、故ホメイニ師の写真を掲げるなどして同大統領を歓迎した約1万人の住民の拍手喝采を浴びた。他方、米国のクローリー米国務次官補(広報担当)は同日の記者会見で、アハマディネジャド・イラン大統領のレバノン南部訪問は挑発行為だと語り非難した。 ところで今回のレバノン訪問でアハマディネジャド・イラン大統領は、経済・石油・エネルギーなど実に17もの協定に調印している。アハマディネジャド・イラン大統領は、スレイマン・レバノン大統領との会談時にも貿易の拡大に意欲を示していた。特にレバノンがイランに期待しているのは新規発電所の建設である。現在のレバノンの電力需要は2400MWに達しているものの、発電量はその三分の二の1600MWに留まっている。 尚、ジブラン・バシール・レバノン水利エネルギー相は、アハマディネジャド・イラン大統領の来訪四日前にイランを訪問し、ガスを熱源とする発電所を1基ないし2基建設する事業をイラン政府と協議している。 |
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| (10月15日、記) |
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| <関連情報> ●大アヤトラのウェブサイトの閉鎖騒動が示唆するイランの最高聖職層における意見の対立【2010/10/15】 ●2010年上半期の貿易額が12%増加し世界ランキング71位でアラブ諸国出で8位となったレバノン【2010/10/15】 ●米国の対イラン制裁での圧力に若干抵抗姿勢を見せる欧州石油企業と開始されるイランの食料補助金の直接供与【2010/10/8】 ●人権侵害でイラン高官8人に制裁を発動したほかスイスのイラン国営石油の子会社NICを新たに制裁リストに加えた米国【2010/10/5】 ●核開発を巡りイランに早期交渉再開を呼びかけた国連安保理5カ国+ドイツと国連総会の一般演説で同時多発テロ事件は米国が実行と発言したアハマディネジャド・イラン大統領【2010/10/1】 ●7回目となった米国訪問時のインタビューで自国は大国と発言したイランのアハマディネジャド大統領【2010/9/24】 |
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| (幹事 畑中 美樹<はたなか よしき>) |