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| (2010年1月8日掲載) |
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イラクのフセイン・アル・シャリスタニ石油相によれば、同国の2010年の中国向け石油輸出量は2009年の約2倍になる見込みである。因みに、2009年の1~11月のイラクの中国向けの石油輸出量は約14万4000B/Dであるので、仮に約2倍となれば2010年の輸出量は30万B/Dバレル程度まで増加することになる。 この点について中国の原油トレーダーは「中国の海外原油輸入では油価がポイントとなる。イラク原油はサウジアラビアから輸入するよりコスト的に割安である」と述べ、石油輸出国機構(OPEC)の減産協定の対象外であるイラク原油がサウジ原油に対して価格競争力があると指摘する。北京を拠点に中東原油の販売を行っている業界筋は「中国にとってイラク原油輸入量の倍増というのは、自国のマージンを最大にするためには当然の選択である。特に非難すべきことでもない」とコメントしている。因みに、イラクの2010年の輸出予定量は210万B/Dであるので、仮に中国への輸出量が30万B/Dとなれば全体の14%に相当する。 世界的な不況の中、中国は急激な景気回復力をみせている。中国政府のデータによれば、2009年1-11月の原油輸入量は前年同期比11%増の1億8250万トンと増加している。2009年11月単月の原油輸入量を見ても、国内景気の回復や自動車販売の伸びを追い風に前年同月比28%増の1712万トン(420B/D)を記録している。 また、中国の最大手石油企業CNPC(中国石油天然ガス集団)は、マレーシアのペトロナスやフランスのトタルなどと企業連合(コンソーシアム)を形成し、イラクのハファヤ油田の開発権利を獲得するなど、石油を通じたイラクとの経済協力関係を強めている。尚、企業連合の出資比率はペトロチャイナが50%、トタルとペトロナスがそれぞれ25%ずつである。契約の規定上によれば、企業連合は53.6万B/Dの石油生産を目標として開発に取り組むことになる。さらにCNPCは、イラクのルメイラ油田(推定埋蔵量170億バレル)の開発にかかわる首記契約にも調印しており、20年の開発期間中にBPなどの国際石油会社と共同で、現在の生産量から3倍弱の280万B/Dまで生産量引き上げることを目標としている。財政面から現在の産油量240万B/Dの引き上げが必要となっているイラク政府は、未だ探査されていない砂漠地帯での油脈の発見に期待を賭けており今後の動向にも注目が集まっている。 尚、中国の今後の石油消費量だが、中国石油グループは2010~2015年の同国石油需要の伸び率が4.9%で好調に推移すると見ており、2015年には日量530万トンに達すると推定している。同様に、国家発展改革委員会のエネルギー経済・発展戦略研究センターは、「2009中露中央アジア石油天然ガスフォーラム」において、2020年には中国の石油需要量は5億6000万~6億トンに達すると発表している。因みに、この予測は中国の2010年の国内原油生産量を2億トン、2020年までの原油生産量を2億~2億2000万トンとそれぞて予測している。 |
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| (1月5日、記) |
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| <関連情報> ●イラク南部のマイサン県のファッカ油田を一時占拠し自国の国旗を掲げたイラン軍【2009/12/22】 ●日本企業(石油資源開発)も落札したイラク政府実施の油田開発権を巡る第二回国際入札【2009/12/15】 ●新たな修正を盛り込んだ法案を可決し2010年早々での選挙に道を開いたイラク連邦議会【2009/12/8】 ●クルド自治区からトルコ経由パイプラインで国際市場に原油輸出を開始したイラク【2009/6/5】 ●余剰天然ガスの中東・欧州への輸出の可能性について言及したシャハリスターニ・イラク石油相【2009/5/26】 |
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| <著述家・ジャーナリスト 高橋 大樹(たかはし ひろき)> |