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| (2010年2月26日掲載) |
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<連邦議会選挙をボイコットしたスンニ派政党「イラク国民対話戦線」> 連邦議会選挙への立候補を禁止されたサーレハ・アル・ムトラク氏の率いる「イラク国民対話戦線」は、2010年2月10日、選挙自体をボイコットすることを明らかにした。同党のハイデル・アル・ムッラー報道官は、ボイコットについて次のように説明した。
同報道官によれば、決定はレイ・オディエルノ駐イラク米軍司令官が2010年年2月16日、ワシントンの戦争研究所において、旧バース党員の立候補資格の剥奪を主張する二人のイラク政治家、具体的にはアリ・ファイサル・アル・アラミ氏とアフマド・チャラビ氏の背後にはイランがいるとの見方を示した後に下された。因みに、クリストファー・ヒル駐イラク・米大使もレイ・オディエルノ駐イラク米軍司令官の発言内容を支持している。 現在11議席を有する「イラク国民対話戦線」は議会内でスンニ派として第二の勢力を誇る政党で、イラクの世俗勢力で構成する「イラク国民運動(INM)」ではスンニ派の中心役を果たしている。同党が議会選挙のボイコットを表明したことで、選挙を通じて国民和解を形成するとの当初の目標の達成はかなり難しくなったと言えそうだ。 <サウジ訪問でアブドゥラ国王と会談したアラウィ元イラク首相> サウジアラビアの聖職者がイラクのスンニ派反政府武装勢力を支援しているとか、或いは、サウジアラビアの富裕者がイラクの反政府武装勢力に資金支援しているといった噂は今でもイラク国内で囁かれている。そうした中でのシーア派世俗議員であるイヤード・アラウィ・イラク元首相のサウジアラビア訪問(2010年2月20日)が、連邦議会選挙への外国勢の干渉を懸念する人々の警戒感を高めている。 しかもイラクのヌーリ・アル・マリキ首相との会談を拒んでいるとされるアブドゥラ・サウジ国王がイヤード・アラウィ・イラク元首相と会談したばかりでなく、サウジアラビアの諜報庁長官も会談を行ったことが憶測を呼んでいる。サウジアラビアがシーア派主導のイラク政権の誕生を不快に思ってきたことはよく知られているし、現にイラクのサウジアラビア大使館は依然業務を再開していない。 もっとも当のイヤード・アラウィ・イラク元首相は記者意見で、「サウジアラビア訪問は3月の連邦議会選挙とは無関係である」「訪問の目的はイラクと地域諸国との関係の改善にある」「大騒ぎをしているのは幾つかの国の政権党である」「心の汚れた人々はイラクをアラブ諸国から引き離そうとしている」(ガルフ・タイムズ紙 2010年2月23日)と語り、自分のサウジ訪問に他意はないと説明している。 |
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| (2月24日、記) |
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| <関連情報> ●今後外国石油企業への油田権益の付与は行わないと発言したイラクのマリキ首相【2010/2/26】 ●旧バース党員の立候補資格の剥奪を主張する二人のイラク政治家の背後にイランがいると見る駐イラク・米司令官【2010/2/19】 ●立候補資格を巡る対立が深まるなか連邦議会選挙戦がスタートしたイラク【2010/2/15】 ●3月7日の連邦議会選挙を前にマリキ・イラク首相の批判を一段と強めるスンニ派勢力【2010/2/5】 ●首都バグダッドの中心部において二日連続で爆弾テロ事件の発生したイラク【2010/1/29】 |
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| (幹事 畑中 美樹<はたなか・よしき>) |