一部閣僚の交代という小幅な人事異動と2010年度予算での大幅な歳出の増加を行ったリビア
(2010年2月26日掲載)
<小幅に終わった人事異動>

 リビアの国会に相当する全国人民会議は、2010年1月28日、一部の閣僚の交代を承認した。

 まず、ムハンマド・アブドゥルガセム・アル・ザウウィ元法務相・元駐英大使・元駐ソ連大使が、イムバレク・アル・シャメク氏に代わって国会議長に任命された。さらに、バシール・アリ・ジンビル博士・国家経済委員会委員長が人民委員会担当相に横滑りした。後任の国家経済委員会委員長には、イブラヒム・イブラヒム氏が任命された。

 加えて、フーダ・フェトヒ・ベン・アメル氏監査人民監視相に、サルマ・アブドゥル・ジャバル博士女性問題相にそれぞれ任命された。長く閣僚を務め首相も経験したことのあるアブドゥル・ハミード・アル・ガウード氏農業相に任命され、同省の傘下に入れられたグレート・マンメイド事業も担当することとなった。尚、今回の人事異動で、意思決定の迅速化と全国人民会議の課題との調整を図りやすくするために、閣僚数はそれまでの12名から7名に削減された。

 そのほかアブドゥルサラーム・バシール・アル・トゥーム氏最高裁判所長官に任命された。因みに、イブラヒム・アブジャド全国人民会議法務委員長スレイマン・シャホウミ全国人民会議外交委員長フスニ・ワハイシ全国人民会議人権委員長は留任した。


<歳出の大幅増となった2010年度予算>

 リビア政府のムハンマド・バユー報道官は2010年2月10日、新年度予算の歳出が前年度比32%増の580億ディナール(466億ドル)と過去最大となったことを明らかにした。因みに、2009年度予算の歳出規模は440億ディナール(約354億ドル)であった。以上のほか同報道官は次の諸点を明らかにした。

政府は引き続き幾つかの消費財への補助金支出を継続する。
政府は引き続きインフラ及び公共サービスに投資することを誓約する。
政府は今後3年で開発及びインフラに820億ディルハム(658.6億ドル)を支出する。
政府は全国人民会議の承認した投資促進法などを近々制定する。

(2月20日、記)
<関連情報>

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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)