イラクのアル・カイダ系組織の指導者2名の死亡を明らかにしたマリキ首相
(2010年4月23日掲載)

 イラクのヌーリ・アル・マリキ首相は、2010年4月18日、顔写真を手にしながらイラクのアル・カイダ系組織の指導者2名(アブ・オマル・アル・バグダッディ/イラク・イスラム国指導者・容疑者、アブ・アユブ・アル・マスリ容疑者)の死亡を明らかにした。

 マリキ首相は、二人がティクリット南西約10kmの潜伏先での銃撃戦で死亡したことなどを含め次のように語った。

両名はティクリット南西約10kmの潜伏先での銃撃戦で死亡し、その後、室内で埋葬されていたが遺体が見つけられ法医学的な鑑定の結果、本人であることが確認された。
今やイラクのアル・カイダ系組織は大きく弱体化し、治安への大きな脅威は取り除かれた。
しかし、我々は完全に根絶するまで注意深く対応せねばならない。
襲撃によりパソコンが押収され、オサマ・ビン・ラディン容疑者及びアイマン・ザワヒリ容疑者宛の電子メールやメッセージが発見された。

 またバイデン米大統領、オディエルノ米軍司令官も、以下のように語り、イラクのアル・カイダにとって壊滅的打撃となったとの見方を示した。

私の見るところ、この作戦は、イラクの将来が破壊を試みる輩によって形作られることはないとの証左である。
二人の死はイラクのアル・カイダ組織にとり壊滅的な打撃となる可能性を秘めている。(以上、バイデン米大統領)。
今回の2人の死亡は、イラクのアル・カイダ系組織にとって反政府武力行動がはじまって以降で最も大きな打撃となった可能性がある。
まだ成さねばならないことはあるものの、今回の2名の死亡はイラクからテロを取り除く上で重要な一歩となった。(以上、オディエルノ米軍司令官)。

 イラクの米軍は以前からエジプト出身の古参戦闘者で有能な戦略家言われるアブ・アユブ・アル・マスリ容疑者を、イラクにおけるアル・カイダ系組織の真の指導者とみなしてきた。尚、今回の銃撃戦では、この2名に加えてアブ・アユブ・アル・マスリ容疑者の代理人、アブ・オマル・アル・バグダッディ/イラク・イスラム国指導者・容疑者の子息も殺害されている。

 因みに、スティーブ・ランザ駐イラク・米軍報道官は、イラクのアル・カイダ系組織が今回の2名の死亡により完全に打ち負かされてとまでは言えないまでも高まる圧力で組織は大幅に弱体化したとの見方を明らかにしている。

(4月21日、記)
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(幹事 畑中 美樹<はたなか よしき>)