イラン核問題で「適切且つ強硬な措置」を求めた主要8カ国(G8)外相会合
(2010年4月2日掲載)

 カナダの首都オタワ郊外で二日間に亘り開かれていた主要8カ国(G8)外相会合は、最終日の2010年3月30日、イランの開発問題に対して「適切且つ強硬な措置」を求めることなどを盛り込んだ声明を発表し閉幕した。最終声明は、イラン問題に関する部分では、①イランのウラン濃縮活動は重大な懸念であり、同国の核開発計画が平和目的であることに強い疑念がある、②イランが国連安全保障理事会の要求に従って国際原子力機関(IAEA)と協力することを求める、③対話の可能性を残すことで合意するものの適切且つ強硬な措置を取る必要性についても再確認する、といった内容となっている。

 主催国カナダのキャノン外相は、閉会時に、イランが行っているウラン濃縮施設の建設にまつわる不透明性、或いは国際社会の関与を拒否するイランの姿勢は、主要8カ国(G8)にとり大きな懸念であると締めくくった。また、国連安保理での対イラン追加制裁の採択を目指す米国のクリントン国務長官は、中国を含む国々でイランの核武装による影響への懸念が高まっているとした上で、我々は進展していると確信すると発言した。

 対応の注目される中国は、2010年3月30日、泰剛・外務省報道官が記者会見で、①核拡散に断固反対すると共にイランの核兵器保有にも反対する、②しかし主権国家であるイランは核エネルギーを平和的に利用する権利を有している、③関係各位が柔軟姿勢を取り実務的に努力することでイランの核開発問題を平和裏に解決することを期待する、との中国の立場を明らかにしました。

 尚、2010年3月30日、ホワイトハウスでサルコジ・フランス大統領と会談したオバマ米大統領は、終了後の記者会見で次ぎのように述べ、国連安保理での対イラン追加制裁の採択に自信を示した。

自分とサルコジ大統領は、イランに対する厳しい制裁を取る時が来たことで合意した。
イランが交渉を望むのであれば扉は開かれている。
今春には対イラン制裁を実現させたい。数週間以内に採択できると考える。

 サルコジ・フランス大統領も次ぎのように語り、対イラン制裁の時期が到来したとの認識を示した。

米国には国連安保理での強力な制裁に対する私の全面的支持がある。
決定を下す時が到来した。
欧州全体が対イラン制裁に取り組むようあらゆる努力を行う。

(4月1日、記)
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(幹事 畑中 美樹<はたなか よしき>)