10月1日に設定された「イラン」と「国連安保理5カ国+ドイツ」との核開発を巡る協議
(2009年9月18日掲載)

 核開発を巡る「イラン」と「国連安保理5カ国+ドイツ」との協議が、2009年10月1日に設定された。以下では、イランを含む関係諸国の要人の過去1週間の主な発言を紹介することとしたい。

月 日 イ  ラ  ン 米国・EU・IAEAほか
9月10日   
クローリー米国務次官補
「イランは対話に前向きとの包括提案を提出したが、我々の核に関する懸念事項には言及していない」「我々は早急に会談しイランの意図を探りたい」
9月11日   
プーチン・ロシア大統領
「対イラン軍事攻撃は極めて危険であり受け入れられないし、テロの爆発を生む」「イランも核開発計画を抑制している姿勢を示す必要がある」
9月13日
アハマディネジャド大統領
「多くの問題を各国と協議する用意はあるが、核問題についての協議には応じない」
トルコ外相(テヘラン訪問時に)
「トルコはイランと6カ国との会談の主催国となる用意がある」
9月14日
サレヒ原子力庁長官
「核エネルギーに関する主権行為について交渉する余地はない」「核関連技術の開発はイランの主権と信じる」「しかし、それが認識されるならば核の非拡散を含む如何なる問題も協議する用意がある」
国営プレスTV及びイラン学生通信(ISNA)
「ジャリリ最高安全保障委員会事務局長とソラナ欧州連合(EU)共通外交・安全保障上級代表が電話で会談し、10月1日、会談することで合意した」「またイラン提案について協議するため6カ国代表と会合を開催することでも合意した」
欧州外交官
「米国がイランとの協議に参加するのは良いシグナルではあるが、突破があるとの期待は低い」
EU諸国外交官
「会談しイランの立場がどこにあるかを知るのは重要である」「しかし、雰囲気から見て突破はありそうもない」
ケリー米国務省報道官
「9月下旬の国連総会期間中に6カ国が対応を話し合う」「この会合は、核の軍事利用化の放棄を求める国際社会の意思を示すことになる」
メドベージェフ露大統領
「制裁は余り有効ではないが、時として制裁を課さねばならない」
9月15日
サレヒ原子力庁長官(ウィーンでのエル・バラダイIAEA事務局長との会談後)
「将来的な協力強化の枠組みで合意した」「将来、IAEAとの協力が実現することを期待している」「国際情勢もその方向に向かいつつあると考える」「イランが秘密裏に核開発を行っているとのIAEA報告に関する調査はIAEAとの協力対象外である」
クリントン米国務長官
「我々の関心は、イランの核計画及び野心に関する協議である」「イランと直接会い、イランの前にある選択肢を説明する」
オバマ米大統領(サルコジ仏大統領との電話会談後)
「サルコジ仏大統領とイラン核開発や中東和平交渉再開などについて意見交換した」
ソラナ欧州連合(EU)共通外交・安全保障上級代表
「イランと6カ国との協議の開催地はトルコになろう」「米国は公式に参画する」「イランはこのことを積極的に受け止めねばならない」「10月1日の会合はイランのウラン濃縮を巡る対立の解決に貢献しよう」
ケリー米国務省報道官
「米国はイランとの会合でウィリアム・バーンズ次官(政治担当)が代表となる」
ロバート・ギブス米ホワイトハウス報道官
「イランのウラン濃縮問題は会合の議題の一つとなろう」

(9月17日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)