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| (2009年11月13日掲載) |
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ドバイの自動車業界のシンクタンクautomiddleeast.comによると、GCC圏の自動車販売は2009年3月以降上向きに推移している。多くのディーラーが期待以上の結果を出していると報告しており、新車販売に勢いがついている。銀行による貸し渋りを背景とした流動性に低下という課題は残るものの、他地域に比べてGCC市場の影響は軽微のようだ。そのなかでサウジアラビアの自動車市場の回復には確かな兆しが見えてきた。 サウジアラビアの2009年上半期の経済は2008年の世界経済危機の影響を引きずり、ファンダメンタルズは過去とくらべれば弱い。だが自動車市場にとっての最悪の事態は終わったとの自信が徐々に高まっている。UAE、クウェイト、バハレーンでは景気に腰折れの懸念も残るが、サウジアラビア経済は、金融市場への流動性のてこ入れが奏効するなか、元々外国人労働者の購買力への依存率が低いことも相まって2009年も2%超の成長が期待されている。概して景気後退の懸念はどこよりも小さいようだ。 市場の本格的回復は、銀行の貸出し緩和が期待される2010年から拍車がかかると見る。GCC市場で典型的な現象ではあるのだが、自動車販売に占めるローン付販売比率が50%を下回る状況から70%以上になると販売が急増するからだ。 サウジアラビアの自動車販売を金額ベースで見ると、2009年については2008年から6億ドル増と穏やかな回復に終わった。しかし、2010年から2013年にかけては着実に増加に転じよう。 2010年の売上げは2009年から20億ドル増の185億3,000万ドルに達し、2011年には203億7,000万ドル、2012年は227億3,000万ドル、2013年には250億5,000万ドルに達すると予想される。販売台数でも2010年から2013年の間に67万6,000台から88万台に増加し、伸び率は30%を超えると予測される。総じて2013年末までに、自動車販売は2008年の水準から50%近く増加すると見られている。 世界の自動車メーカーの決算にも売上げの回復の兆しが見えている。フォード・モーターの2009年3月のサウジアラビアの売上げは13%増加している。一方、中古車販売については、2009年6月に税関当局が自家用車、バス、軽商用車(LCV)の中古車輸入を、最大5年までの車両に制限する新ルールを導入した(大型車両についてはこれまで通り10年までとしている)。この結果、今後、中古車販売に影響が出るものと思われる。但し、中古車の中でも、BMW認定中古車(BMW Premium Selection)については、従来から5年未満の車両に限定していることから引き続き好調を維持すると見られている。 |
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| (11月12日、記) |
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| <関連情報> ●買い増し権利の購入により最終的にフォルクスワーゲン株式の17%の取得が可能となったカタール・ホールディング【8/18】 ●米国の電気自動車ベンチャー企業のテスラ・モーターズ株を取得したアブダビ政府系のアーバル・インベストメンツ【7/17】 ●カタール投資庁とフォルクスワーゲンの双方がそれぞれ条件を提示し複雑化してきたポルシェ株の取得の動き【7/17】 ●アラブ首長国連邦(UAE)の主要銀行と自動車ローンで提携したドバイのアル・フッタイム・オートモーティブ社【4/3】 ●2009年のGCC諸国の自動車販売台数の伸び率は3%から5%へと低下すると予測するトヨタ自動車【2/3】 |
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| (中東問題研究家 江添 久義<えそい・ひさよし>) |