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| (2009年5月26日掲載) |
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英国のビジネス・モニター・インターナショナル社(BMI)が作成した「2009年第一四半期のサウジアラビアIT報告書」によると、サウジアラビアの2008年のIT部門の支出額は34億ドルとなったが、同支出は年率11%%で伸びると見込まれることから2013年には56億ドルになるという。サウジアラビアでIT投資の牽引役を果たしているのは政府のインフラ事業であるが、実際、過去2年間縮小の兆候は見られなかった。 サウジアラビアは中東地域のIT支出の40%を占める最大市場を有している。IT市場は、好景気及び石油、ガス、金融、テレコムのような急成長分野でのインフラ投資に牽引される形での継続的な成長が見込まれている。BMIは一人当たりのIT支出が2013年までに42%増の200ドルとなり、またPCの普及率も39%近くまで上昇すると予測している。若い人口構成上、若年層が多いこと相対的な原油価格の高止まり、総じて好調な不動産部門に、インターネット・バンキングの普及という特定要因も加わり、好調な経済活動は続くと見られている。尚、BMIの報告書の要点のみを整理すれば次のようになる。 PC販売動向 2008年のノート・ブックPCとアクセサリー(付属品)の売上げは15億ドルに達した。世界的な向かい風にも拘わらず、サウジアラビアのPCの売上げは2008年も伸びており、販売数量は50万台を上回ったと推定される。これによりサウジアラビアでのPC保有台数は4百万に増加した模様である。PCの普及率は依然約23%だが、2013年までには30%近くになると見られている。石油・ガス部門は言うに及ばす、政府、教育、建設、医療などの分野での潜在的な将来性が見込まれる。通信の自由化で新たに固定通信、移動通信事業免許が交付されることやブロードバンドの普及に弾みがついたこと、さらには、教育部門のIT化キャンペーンが新たに始まることも需要を押し上げる要因として働こう。 ソフトウエアー・マーケット BMI社はサウジアラビアにおけるソフトウエアーの市場規模は、2008年5億7,000万ドルからが2009年には6億3,700万に拡大すると予想している。この分野は引き続き年率12%で成長を続けるものと見られる。周知のように、サウジアラビアはUAEを抜いてソフトウエアー・ソルーションの最大市場になっている。垂直ソルーション(業種特有のソルーション)は石油・ガス部門が最大の需要家だが、小売業、建設部門やエンジニアリング部門といった産業分野でも需要が増えている。化学、自動車といった石油以外の部門でも大口の成約が見られる。GCC地域の経済が段階的に発展するのと並行する形で、サウジアラビア企業の多くは技術革新を取り入れている。 ITサービス サウジアラビアの市場規模は2008年で9億7,800万ドルだが、2013年にかけて年率13%の拡大が見込まれている。アウトソーシングのような複雑なサービスへの需要も成長している、2008年のアウトソーシング市場は1億7,800万ドル規模になったと推計される。 インターネット サウジアラビアにおけるインターネットの普及率は2008年で22.8%だが、2013年には29.8%になると見込まれる。ブロードバンドの普及が急速に拡大している。普及率は2008年の6.4%から2013年には31.2%に飛躍的に増加すると思われる。そうなれば利用人口は890万人に拡大しよう。ブロードバンド事業への投資は、政府の音頭とりによるe-サービス(電子サービス)の拡充で今後とも増加するであろう。サウジアラビアは国連が最近実施した電子政府のランキング結果で堂々10位にランクアップしている。 サウジアラビアのIT国家戦略 2008年6月、サウジアラビア政府の諮問議会(Shoura Council)は、2020年までにIT産業のGDP寄与率を20%に引き上げることを目標とする国家戦略の草案を承認した。諮問議会は政府機関に電子政府プログラムを政策に沿って実施すること及び関係機関が必要な資金を提供することを指示している。 |
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| (5月25日、記) |
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| <関連情報> ●2009年のGCC諸国の経済成長率は大幅に低下するものの他地域よりは良好と見るサウジ国内銀行~その2【4/24】 ●2009年のGCC諸国の経済成長率は大幅に低下するものの他地域よりは良好と見るサウジ国内銀行~その1【4/21】 ●カタール科学技術団地(QSTP)と保健事業に関するパートナーシップの覚書を締結したGE【3/27】 ●カタールで省エネ技術研究開発センターを開設する米メジャーのシェブロン【3/6】 ●社会保険庁(GOSI)の傘下に新たな投資基金「ハッサナ投資社」を設立するサウジアラビア【3/27】 |
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| (中東問題研究家 江添久義<えそい・ひさよし>) |