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| (2009年5月19日掲載) |
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UAE企業2社とオーストリア企業、ハンガリー企業の合計4企業が、2009年5月17日、イラクのクルド自治政府地区のガスを欧州に供給する事業で提携した。提携したのはUAEのシャルジャに本社を置くエネルギー開発会社クレッセント石油と傘下のダナ・ガス、オーストリアの石油大手のOMV,ハンガリーのMOLの4社である。これら4社はイラクのクルド地区のガス田に最大80億ドルを投資するパートナーシップ契約に調印した。 今回のパートナーシップ契約によりOMVは、クレッセント石油と傘下のダナ・ガスがクルド地区の上流開発専門会社として設立したパール石油の株式の10%を3億5000万ドルで取得する。MOLも同額の出資により株式の10%を得るほか、自社株の3%をクレッセント石油とダナ・ガスにそれぞれ割り当てる。クレッセント石油と傘下のダナ・ガスは、モール・モール・ガス田及びケムカマル・ガス田のガス資源がイラク北部とトルコの当面の内需を充足するだけでなく、その後、ナブッコ・パイプライン経由で欧州に供給できる埋蔵量があると見ている。両社はガス生産量が現在の一日当たり9000万立方フィートから、2014年にはナブッコ・パイプラインに供給しうる30億立方フィートに増加するとしている。 ナブッコ・パイプラインはロシア・ガスへの依存の軽減を目指す欧州諸国が2002年から議論を始めていたものだが、当初、ガスの供給を当てにしていたトルクメニスタンやカザフスタンから参加への明確な回答を得られず先行きが懸念されていた。欧州へのさらなるガス供給を目指すロシアは、ナブッコ・パイプラインに対抗するサウス・ストリーム・パイプライン計画を推進しており、2009年5月15日にはバルカン諸国及び南欧州諸国の数カ国と同パイプラインを建設するとの合意書に調印していた。 クレッセント石油のバダル・ジャファル専務取締役は、「我が社のクルド地区での合弁事業は、今や重要なガス資源を、地元の需要を充たした後、パイプラインにより欧州に連結する大きな可能性を持つこととなった」「計画された投資によりガス産出量を一日当たり30億立方フィートに出来ると考える」「我が社は今回のパートナーシップを今後数年でその他地域でも適用したいと考える」(ガルフ・ニューズ紙 2009年5月17日)と語り、イラク北部でのガス開発事業が持つ今後の大きな可能性を指摘した。尚、ナブッコ・パイプラインは、トルコのエルズルム経由、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーを経由してオーストリアに向かう。 |
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| (5月18日、記) |
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| <関連情報> ●クルド自治政府との協議後、クルド人自治区の油田からの原油輸出を認めたイラク石油省【5/15】 ●投資会議「開かれたビジネス(Open for Business)」をロンドンで開催したイラク政府【5/8】 ●相次いで明らかとなったイラクの復興開発事業を巡る貿易省と韓国軍にまつわるそれぞれの不正疑惑【5/8】 ●油価下落による歳入減から油田・ガス田の鉱区入札時のサイン・ボーナスを大幅に引き上げたイラク【4/30】 ●突然バグダッドを訪問しイラク政府要人と会談したヒラリー・クリントン米国務長官【4/28】 |
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| (幹事 畑中 美樹<はたなか・よしき>) |