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| (2009年5月15日掲載) |
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イラク石油省のアシム・ジハード報道官は、2009年5月10日、同省がクルド人地区の油田から原油輸出を開始することを明らかにした。英国のガーディアン紙(2009年5月10日)が報じるところでは、同日、同相は、①クルド人地区のタウケ油田が国有輸出パイプラインに接続され次第、イラク石油省は同油田で生産された原油の輸出を開始する、②この輸出によりイラクの原油輸出能力は拡大する、③原油輸出収入は全て国庫に納められる、④イラク石油省は石油生産量及び輸出量を増加させる如何なる動きも支持する、と語った。また同紙は、クルド自治政府のアシュティ・ハウラミ天然資源相も、「本日、イラク石油省からクルド自治政府が原油をイラクのパイプライン経由でトルコのジェイハンから輸出することを許可するとの電子メールを受領した」とイラク国外から電話でロイター通信に対して述べたと報じている。 イラク石油省とクルド自治政府は、2009年5月10日、クルド原油を輸出するとの合意に達していた。合意によれば、クルド自治政府はタウケ油田からの約6万B/Dの原油を2009年6月1日から、また、タクタク油田からの約4万B/Dを2009年6月下旬から、それぞれ輸出することが出来る。これら原油の販売はイラク国営石油販売公社(State Oil Marketing Organization、SOMO)が行い、販売収入は全てイラク中央政府が受け取る。原油価格の低下と国際金融危機の影響を受けているイラクは産油収入の減少に見舞われているが、同時に原油生産量も低下傾向をたどっていた。このためシャハリスターニ石油相は、現在230~240万B/Dの産油量を早急に拡大するよう圧力を受けている。 クルド自治政府のアシュティ・ハウラミ天然資源相は、「イラク石油省から送られた許可書類は二通で、副大臣の署名があり、タウケ油田とタクタク油田の輸出を認めるものであった」(ガーディアン紙 2009年5月10日)と述べ、イラク中央政府が原油輸出量の増加を切望していることを示唆した。尚、イラク石油省のアシム・ジハード報道官は、2009年5月10日、「クルド人とアラブ人を含む合同技術団が構成されており、彼らがクルド産原油の輸出の準備に当る」(同上)と面子を保つように語り、イラク中央政府も輸出に関与している点を強調した。 イラクのクルド自治政府地域では、カナダのアダックス石油とノルウエーのDNOインターナショナルが探査・開発契約に基づき活動している。また英国のヘリティージ石油は5月第一週、クルド人地区のミラン・ウェスト油田で最大42億バレルの原油を発見したので2009年後半にも生産を開始したいと発表していた。 |
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| (5月12日、記) |
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| (国際エネルギー問題研究者 江古田省一<えこだ・しょういち>) |