米軍による開戦後はじめてとされる西側観光客のグループが全土を見て回ったイラク
(2009年3月24日掲載)

 2003年3月の米軍による開戦後はじめてとされる西側観光客のグループが、2009年3月8日から22日までイラク全土をほぼ見て回った。このイラク観光を主催したのはロンドンにある観光会社のヒンターランド旅行(Hinterland Travel)社で、応募してイラクを廻った観光客は英国人5人、米国人2人、カナダ人1人の合計8人であった。


 ヒンターランド旅行社のジェフ・ハン常務取締役は「我々はあちらこちらで治安の問題に遭遇したが、それらの多くは事前に予想していたものであった」「我々は見ようとしていたところをほぼ見て廻った」「我々はバグダッド国際空港からイラクに入国し、北部のアルビルからバベルの塔のあるバビロン、南部のイスラム教シーア派の聖地であるナジャフ、カルバラまで見て廻った」「但し、モスールは立ち入り禁止であった」(http://www.middle-east-online.com/english/business/?id=31065)と語り、所期の目的は達成したことを明らかにした。


 同社は既に2009年4月、5月、9月、10月、11月とイラク観光旅行を組んでいる。ジェフ・ハン常務取締役は「イラクでの費用は考えていたよりも高かった」「イラクの物価が予想外に高かったので、我が社は新価格を決めなければならない」「我が社には私の報告を待っている人たちが沢山いる」「私自身、今回の経験を踏まえて分析をする必要がある」(同上9と語り、次回以降のイラク観光計画に期待を膨らませた。ヒンターランド旅行社は、今回のイラク観光に当たり私服に身を包んだ警護要員に観光客の警護を委託したが、これが高費用の大きな要因ともなった。今回の観光客一行は、2009年3月22日、バグダッド市内の博物館の見学を最後にイラク訪問を終えた。イラク博物館は、長い間の修復を終えて2009年2月末に開館したばかりであった。


 イラク観光省のアブドゥル・ザハラ・アル・テレガニ報道官は「今回の観光客一行の来訪は、イラクの観光産業にとり明るいニュースである」「今回の訪問は、今や新しいイラクが治安と安定の伴う正常の状態に戻りつつあるとの全世界に向けたメッセージである」(同上)と述べ、観光客一行が無事イラク国内を廻り終えたことを素直に喜んでいる。

(3月21日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)