中東統計データ・シリーズ(6)~GCC諸国の油価下落への脆弱性(S&P資料から)
(2009年6月26日掲載)

 2009年6月15日付けのMEES誌は、スタンダード&プアーズの作成した産油国の油価下落への脆弱性に関する一覧表を掲載している。以下では、同表からGCC諸国のみを抜粋して掲載することとしたい。


 ただし、MEES誌も述べているように同表では各国の保有する在外資産や各国の政治リスクは勘案されていない。加えて、同表の脆弱性の評価結果とS&Pの下す各国別の評点が必ずしも一致していないことから考えて、同表が原油価格の下落に対する各国の脆弱性、裏を返せば経済的抵抗力を必ずしも示すものではなさそうだ。尚、同表によれば最も脆弱であるのがバハレーンで、逆に最も抵抗力のあるのがアブダビとなっている。


       表 GCC諸国の油価下落への脆弱性

経済脆弱性(国内総生産への影響度) 対外脆弱性(国際収支への影響度) 財政脆弱性(政府財政への影響度) 総合脆弱性
バハレーン 0.89 0.79 0.91 0.86
サウジ
アラビア
1.00 0.69 0.61 0.77
オマーン 0.48 0.67 0.75 0.63
クウェイト 0.70 0.49 0.70 0.63
カタール 0.70 0.54 0.48 0.57
アブダビ(注) 0.84 0.18 0.33 0.45
出所: MEES誌、2009年6月15日。
注: 実際には、UAEのデータを使用しているため、ドバイほかの非石油輸出が含まれている。

(6月15日、記)
<関連情報>

中東統計データ・シリーズ(5)~クウェイトの2008年度及び2009年度予算【6/23】

中東統計データ・シリーズ(4)~GCC諸国のインフレ率の推移(2005~2009年)【6/11】

2009年4月のインフレ率が1.9%にまで低下したアラブ首長国連邦(UAE)【6/9】

中東統計データ・シリーズ(3)~中東諸国のセメント生産能力(グローバル・ハウス調査報告書「GCCセメント部門の結果」から)【5/26】

中東統計データ・シリーズ(2)~アラブ首長国連邦(UAE)の国際収支(2004~2009年)(IMFカントリー・レポート)【5/19】

(JAMEEF事務局作成)