| 日 付 |
主な出来事 |
概 要 |
6月10日
(水) |
ローマ近郊空港に到着 |
| ① |
カダフィ大佐は黒色の士官用の軍の礼服に身を包み、空港に降り立った。 |
| ② |
同礼服の右胸には、半植民地闘争の英雄オマル・アル・ムクタル氏の写真がつけられていた。 |
| ③ |
オマル・アル・ムクタル氏はムッソリーニ政権下のイタリア軍に捉えられ、1931年に拘束された人物として知られる。 |
| ④ |
ベルルスコーニ・伊首相が空港で出迎えた。 |
<カダフィ大佐の空港での発言>
| ① |
平和と友情と協力の時代に切り替えるには強い意思を必要とした。 |
| ② |
自分は大いなる勇気を持って過去の問題を解決したイタリアの今の世代を称賛したい。 |
<ベルルスコーニ首相の発言>
| ① |
カダフィ大佐のイタリア訪問は長きに亘り難しい関係にあったイタリアとリビアの関係を大きく変えよう。 |
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| ジョルジオ・ナポリターノ大統領との会談 |
<カダフィ大佐の発言要旨>
| ① |
過去の頁はめくられ、友情という新たな頁が開かれた。 |
| ② |
過去の問題を解決するという偉大な勇気を持ったイタリアの新世代を称えたい。 |
| ③ |
植民地時代にイタリアのしたことを償うことは出来ないが、2008年8月の協定は、イタリアが植民地主義を非難し起きたことに謝罪するものである。 |
| ④ |
それ故、自分は今日イタリアに来ることができた。 |
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6月11日
(木) |
イタリア議会 |
<カダフィ演説の要旨>
| ① |
アフガニスタンの山々や中央アジアでテロリストを追跡するのは賢明ではない。それは不可能だ。人々はテロの理由をよく理解せねばならない。 |
| ② |
テロリストは西側による恥辱や富の収奪から自己防衛しているに過ぎないと動機について弁明するかもしれない。 |
| ③ |
我々は解決をもたらすのであれば悪魔とも対話せねばならない。 |
| ④ |
米国のリビア空爆とオサマ・ビン・ラーディンの活動に何の違いがあるというのか。 |
| ⑤ |
オサマ・ビン・ラーディンは無法者かもしれないが、米国も国際法を遵守せねばならない国家である。 |
| ⑥ |
この(イタリア訪問という)歴史的機会を捉えて、ベルルスコーニ首相がイタリアによる1911年~1947年の軍事占領と植民地化をリビア国民に謝罪した勇気を称えたい。 |
| ⑦ |
リビア人の殉教者は自らの領土を防衛したいというムッソーリーによって攻撃を受けたものである。この時代に多くの罪が犯され、数千人が追放された。 |
| ⑧ |
2008年8月協定は、会計・ドルの問題ではなく原則の問題である。その他の植民地勢力もイタリアの例に倣うことを願う。 |
<ベルルスコーニ首相の発言:共同記者会見で>
| ① |
イタリアとリビアの間には、真の深い友情がある。 |
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| ラ・スピノザ大学(ローマ) |
| ① |
カダフィ大佐は演説で、国際問題に言及すると共に、イタリアの若者にリビアを植民地化したことを忘れないで欲しい等と呼びかけた。 |
| ② |
カダフィ大佐は、演説終了後、学生から、アフリカからの移民希望者はリビアに強制送還後、どのように扱われるのか?リビアには自由な選挙があるのか?といった質問を受けた。 |
| ③ |
カダフィ大佐は、これらには直接答えず、人権や難民を擁護する必要性を説明し、民主主義の意味を講義した。 |
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6月12日
(金) |
イタリア女性代表との会談 |
<700人超のイタリア人のビジネス・ウーマンや女性議員と会談したカダフィ大佐は、主として以下のような発言を行った>
| ① |
アラブ、イスラム諸国の一部では女性は家具のような存在で、変えたい時にいつでも変えられている。 |
| ② |
また一部のイスラム国では女性の運転も禁じられている。だが、その権利を決めるのは政府ではなく、判断は夫や兄弟、父親に委ねられるべきである。 |
| ③ |
欧州の女性が権利を得たのも、発展したからでも自発的なものでもなく、戦争により男性がいなくなり仕方なくなってのことである。 |
(注)数百人のイタリア人女性(知識人、活動家等)は、カダフィ大佐に「我々はお会いしたくない」との公開親書を送っている。
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| ジアンフランコ・フィーニ下院議長 |
<カダフィ大佐が予定されていた午後2時30分夕刻の会談時間を2時間過ぎても何の連絡もしてこなかったため、フィーニ下院議長が立腹し中止となった。在伊・リビア大使館は後刻、金曜礼拝のためであったと釈明した>。
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| イタリア・ビジネス・ロビーのConfindustria |
<カダフィ演説の要旨>
| ① |
リビアは外国投資を導入すべく118億ユーロを事業に配分した。 |
| ② |
自分はイタリア企業を最優先している。 |
| ③ |
イタリアのエネルギーの70%は海外からのものだが、その大半はリビアからである。 |
| ④ |
イタリアはリビアをそれほどに必要としているので、イタリア犠牲にしてまでその他諸国に石油・ガスを供給するつもりはない。 |
<エンマ・マルセジャジュリーア代表(女性)の演説>
| ① |
リビアは外資導入に向け今後数年で巨額の投資をするといっている。 |
| ② |
両国には、エネルギー、再生可能エネルギー、石油化学、観光など開発を目指す共通の分野が少なくない。 |
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6月13日
(土) |
ユダヤ系イタリア人(リビアからの引揚者) |
<カダフィ大佐は、1970年に追放された2万人のユダヤ系イタリア人の代表300人と会談した。カダフィ大佐は会談で彼らのリビア訪問やリビアでの起業を歓迎すると述べた>
<ただし、ユダヤ系イタリア人(リビアからの引揚者)の大半は、同日がユダヤ人祝日でお祈りの日であるにも関わらず同日に会談を設定したので参加できないことに不満を露わにしていた>
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