2008年末で13.5%にまで低下したサウジアラビアの国内債務の国内総生産(GDP)比率
(2009年6月23日掲載)

 サウジアラビアのハーリッド・アル・クサイビ経済計画相は、2009年6月20日、2008年の原油価格の高騰による記録的な財政黒字によって、同国の国内債務の対GDP比率が僅か13.5%にまで低下したことを明らかにした。ハーリッド・アル・クサイビ経済計画相は、国内紙に概要次のように語った。


この機会を使ってサウジアラビが経済等で達成した成果について言及しておきたい。
輝かしい成果の一つが国内債務の対GDP比率の激減である。同比率は13.5%と世界でも最も低い水準の一つになった。
これは、歳入の急増で財政黒字が膨らみ、その一部を保健・住宅・教育・社会保障等の分野での支出増に振り向けることを可能とした。
今日、サウジアラビアはアラブ世界で最大の経済規模を誇る国家であり、世界においても19番目に大きな経済規模の国家となった。


 ハーリッド・アル・クサイビ経済計画相は2008年末での具体的な国内債務残高については言及しなかった。ただし、公式統計によれば2008年末のサウジアラビアの名目GDPは1兆7530億SR(約4681億ドル≒44兆4686億ドル)であるので、逆算すれば国内債務残高は2360億SR(630億ドル≒5兆9866億ドル)であったと推察される。サウジアラビアの国内債務は1999年には6900億SRで、GDPの119%に達していた。


 その後、原油価格が上昇したことでサウジ政府は国内債務を徐々に削減したものの、それでも2002年末、2003年末には約6600億SRの高水準にあった。その後、2004年末に6140億ドルに低下して以降、2005年末4750億SRを経て2007年末2670億SR(対GDP比率18.7%)にまで落ちていた。因みに、サウジアラビアの2008年の歳入は1兆2000億SRを記録し、財政黒字も6900億SRに達した。GCCは通貨統合に必要な基準のひとつとして国内債務の対GDP比率を設けているが、合格ラインは60%とされている。


 尚、サウジ政府は既に既存の国内債務を解消するに十分な資産を有しているものの、全額を買い取れば過剰流動性が発生して融資活動の過度の活発化したり、鎮静化したインフレが再来するのを懸念して敢えて両建てのままとしている。

(6月22日、記)
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(幹事 畑中 美樹<はたなか・よしき>)