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| (2009年6月2日掲載) |
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アフガニスタン及びパキスタンと国境を接するイラン南東部のシスタンバルチスタン州の州都ザヘダンのアリ・イブン・アビターレブ・モスク(寺院)で、2009年5月28日夕刻、爆発があり、25人が死亡し145人が負傷した。イランはイスラム教の中でもシーア派の信奉者が大半を占めているが、同州にはスンニ派の信者の多いことで知られている。 事件後、国際テロ組織アル・カイダと関係があると見られるイスラム教スンニ派系反政府組織ジュンダラ(「神の橋」を意味する)がウエブサイトを通じて犯行声明を出しているが事実か否かは不明である。爆発のあった5月28日はイスラム教シーア派の祭日に当たるため、ザヘダンでも2番目に大きなシーア派モスクのアリ・イブン・アビターレブ・モスク(寺院)でも多数の信者が礼拝していた。 イラン政府は2009年5月30日、この爆破事件に関与していたとして3人を公開処刑した。イラン国営通信によれば、この3人は事件の発生前に既に拘束されており、事件の実行犯に爆薬を提供したことなど事件への関与を認めていたという。イラン政府はこのほかにも2人を事件との関係で拘束し尋問を続けている。尚、犯行声明を出したイスラム教スンニ派系反政府組織ジュンダラは、この3人は事件とは無関係であるとしている。 イラン政府はイスラム教スンニ派系反政府組織ジュンダラがアル・カイダとつながりがあるのみならず、米国の支援を受けていると主張している。ジュンダラはイラン中央政府の処刑によりスンニ派住民が苦しんでいるとして、数年に亘りシスタンバルチスタン州で反政府活動を展開してきた。ジュンダラは2006年にもザヘダン市外の高速道路で治安部隊21人を殺害する事件を起こしている。 尚、米国政府は2009年5月29日、今回の事件の背後に米国がいるとするイラン政府の主張を拒否している。ケリー米国務省報道官は「米国は一切のテロ活動を非難する」「米国はイランにおけるいかなるテロも支援しておらず、無辜の人々に対する攻撃を防止するために国際社会との協力を続ける」(AFP通信 2009年5月28日)と述べ、イランの主張に反論した。シスタンバルチスタン州のジャラル・サヤフ副知事はファルス通信に「情報に寄れば処刑された3人は米国に雇われていた」(同上)としていた。 |
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| (5月31日、記) |
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| <関連情報> ●6カ国との核開発交渉は6月12日の大統領選挙後であると語ったアハマディネジャド・イラン大統領【5/26】 ●中東和平やイラン問題等で意見交換したネタニヤフ・イスラエル首相とオバマ米大統領とのホワイトハウスでの首脳会談【5/22】 ●固形燃料使用の改良型地対空長距離ミサイルの発射実験を発表したイランのアハマディネジャド大統領【5/22】 ●巡礼委員会を巡りアハマディネジャド大統領を非難したイランの最高指導者ハメネイ師【5/8】 ●イランの市場で販売されているのが発見されたイスラエル産の表示のついた柑橘類【4/30】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>) |