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| (2009年7月31日掲載) |
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アル・ラヤ投資社(クウェイト)は2009年7月26日声明を発表し、不正な株式取引があったとして米国証券取引委員会から控訴されていた同社のハゼム・ハーリッド・アル・ブライカン最高経営責任者(CEO)が自殺したことを明らかにした。尚、同声明は「アル・ラヤ投資社の役員会は、我が社、我が社の最高経営責任者(CEO)、その他企業に対して米国証券取引委員会の行ったあらゆる民事訴訟を見直した」「(その結果、)役員会は最高経営責任者(CEO)が企業のために行った取引が正当であることを確認した」(ロイター通信 2009年7月25日)と述べ、同社は不正取引と関係していないことを強調した。 米国証券取引委員会は2009年7月23日、ハゼム・ハーリッド・アル・ブライカン最高経営責任者(CEO)及び取引に関係した企業を、嘘の買収報告を流すことで米企業のハーマン・インターナショナル工業とテクストロンの株価を上昇させ数百万ドルの不正な利益を得たとして告訴していた。尚、アル・ラヤ投資社は先の声明の中で、メディアに嘘の情報を流したことはなく、法律面からも同社及び最高経営責任者(CEO)に何ら誤りのないことに自信を持っているとしている。 アル・ラヤ投資社と共に米国証券取引委員会によって訴えられたのは、ユナイテッド・ガルフ銀行(バハレーン)、KIPCOアセット・マネージメント(KAMCO)である。因みに、両社はクウェイトの首長家であるサバーハ家の有力メンバーが関係する持ち株会社クウェイト・プロジェクト社(KIPCO)に属するグループ企業である。両社も、2009年7月24日、ハーマン・インターナショナル工業とテクストロンの株式取引で如何なる利益も得ていないと述べ、不正行為を全面否定している。 既に米国証券取引委員会は、ハゼム・ハーリッド・アル・ブライカン最高経営責任者(CEO)及びアル・ラヤ投資社、ユナイテッド・ガルフ銀行(バハレーン)、KIPCOアセット・マネージメント(KAMCO)名義の500万ドル超を凍結している。尚、米国のシティ・グループがアル・ラヤ投資社の株式の10%を保有している。 ハゼム・ハーリッド・アル・ブライカン最高経営責任者(CEO)は2009年7月26日、所有するビラで頭部に一発の銃弾を受けた状態の死体で発見された。クウェイト警察は同CEOが拳銃で自殺を図ったと見ている。サウジアラビアの著名な企業家グループでのデフォルト事件が起きた直後でもあり、今後GCC諸国では、厳格な株式取引規則の整備や財務内容を含む企業情報の公開・透明化といったことが求められることになろう。 因みに、ケヴィン・カラハン米国証券取引委員会報道官は、ハゼム・ハーリッド・アル・ブライカン最高経営責任者(CEO)の関連会社が金銭面で利益を得たことは自殺によっても変わらないので追求を続けるとの姿勢を明らかにしている。 |
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| (7月28日、記) |
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| <関連情報> ●新たな視点からアジアでの農業投資を検討するクウェイト中国投資社(KCIC)【7/21】 ●バハレーンの関連企業がデフォルトしたサウジアラビアの名門アフマド・ハマド・アルゴサイビ・&ブラザースの債務総額は約92億ドル【6/30】 ●クウェイト訪問で原子力発電所事業について協議したフランスのクリスチーヌ・ラガルドゥ経済・雇用・工業相【6/26】 ●中東統計データ・シリーズ(5)~クウェイトの2008年度及び2009年度予算【6/23】 ●主要閣僚はサバーハ家が占める新閣僚名簿を承認したクウェイトのシェイク・サバーハ・アル・アフマド・アル・サバーハ首長【6/2】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>) |