ニューヨークで外科手術を受けたサウジアラビアのスルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相
(2009年2月27日掲載)

 サウジ国営通信は2009年2月23日、スルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相が同日、ニューヨークで腹部の外科手術を受けたとのサウジ王室の声明を読み上げた。同声明は、「今回の外科手術は、スルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相が最近受けた医療テストと治療を完遂するものである」「手術は神のお蔭で成功した」と続け、手術が成功裏に終了したとしている。またアブドゥラ国王は同日開催された閣議で、スルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相の健康状態を保証した。


 手術はスルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相がニューヨーク入りした三日後に行われた。同皇太子兼第一副首相・国防航空相は2008年11月に米国で医療検査を受けたあとモロッコのアガディールに向かい、同地で6週間に亘り静養に専念していた。また同皇太子兼第一副首相・国防航空相は前回の米国滞在中の2008年12月、ニューヨークで米国留学中のサウジ人学生たちと面会し、一人当たり1万ドルを贈呈の上、「自分は貴方たち学生から、個人的であれ、親書形式であれ、考えや意見を聞く用意がある」と発言し、サウジアラビアが開かれた国家であることを国内外にアピールした。


 スルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相は2005年にサウジ国内で腸の手術を受けたほか、2008年4月にはスイスのジュネーブで医療検査を受けるなど、近年、体調をやや崩し気味といわれていた。サウジ消息筋によれば、スルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相は今後約6週間ニューヨークに滞在した上で、その後、静養のためにジュネーブに向かう予定である。


 1928年(昭和3年)生まれのスルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相は、1963年に国防航空相に就任し、以降約46年間に亘り同ポストに就いている。1982年に当時のハーリッド国王の死去に伴い第二副首相に昇格し、2005年8月のファハド前国王の死去と共に皇太子・第一副首相に昇格し今日を迎えている。スルタン皇太子兼第一副首相・国防航空相には母を同じくする兄弟が6人おり(自分を加えて7人)、サウド家内でも最有力な閨閥として同国の発展を支えてきた。この7人兄弟はスデイリ・セブンと呼ばれ、結束が固く、また何れも有能な人物といわれてきた。長兄が故ファハド前国王で、実弟にはナーイフ内相やサルマン・リヤド州知事などがいる。

(2月26日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)