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| (2009年8月18日掲載) |
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アブダビ政府系のアーバル・インベストメンツは2009年8月10日、ダイムラーを含むドイツ企業5社とアルジェリアで自動車組み立て合弁事業を行うことを明らかにした。同事業を主導するのはドイツのマン・フェリスタールでとトッラクを最大年間1万台製造する計画を立てている。同じくドイツのダイムラー、ドイッチェ、MTU、レインメタルがライセンスなどを供与する技術パートナーとして参画する。 アーバル・インベストメンツは、アルジェリアのティアレ、アイン・サマラ、ウード・ハミミンの各工場の近代化等を行ったうえで2010年から組み立てを開始するとの計画を明らかにした。また、アブダビのアルロヤ・アル・イクティサーディ紙(2009年8月6日)によれば、各社の合意事項にはメルセデスの軍用車を製造する合弁企業3社の設立も含まれている。尚、同紙はカデム・アル・クベイシ/アーバル・インベストメンツ会長の発言として、事業総額が約7億2000万ドル(約680億円)に達するとも報道している。ただし、その後、同会長は事業総額についてはノーコメントを貫いている。 2009年3月にダイムラーの株式の9.1%を取得し筆頭株主となったことで一躍脚光を浴びたアーバル・インベストメンツは、アブダビ政府の所有する国際石油投資社(the International Petroleum Investment Company、IPIC)の100%子会社である。ダイムラーのほか、英国のヴァージン・ギャラクティックやスペインの製油業者セプサ、AIGのスイスのプライベイト銀行部門の株式を取得したことで知られる。アーバル・インベストメンツの親会社である国際石油投資社(the International Petroleum Investment Company、IPIC)は、正確にはアブダビ国営石油会社(ADNOC)傘下の投資機関であり、従来は石油・天然ガス部門への投資に特化していた。しかし、原油価格の高騰により投資運用資金が増大したことやアブダビ政府が脱石油政策を強力に推進していることもあって、近年では非石油部門への投資を積極化している。 尚、産油量で世界第八位、産ガス量で世界第四位のアルジェリアは、開放政策を打ち出し外資の導入に努めてきたが、イスラム原理主義勢力によるテロの頻発や依然残る官僚主義的体質、厳格な為替管理、外資の所有制限などから実効を挙げられず今日を迎えている。 |
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| (8月15日、記) |
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| <関連情報> ●バージン・グループ(英)の宇宙旅行事業に2億8000万ドル投資するアブダビ政府系のアーバル・インベストメンツ【7/31】 ●形勢逆転しフィルクスワーゲンによるポルシェの統合案で落ち着いた経営権争い~最終的にカタールも19%出資の見込み【7/28】 ●サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の訪問で対米投資の継続や米ドル連動性の維持を求めたガイトナー米財務長官【7/28】 ●カタール投資庁とフォルクスワーゲンの双方がそれぞれ条件を提示し複雑化してきたポルシェ株の取得の動き【7/17】 ●アブダビ政府系投資会社のアーバル・インベストメンツがAIGプライベイト・バンクを取得【4/24】 ●アブダビ政府系投資会社アーバル・インベストメンツがダイムラー(独)の筆頭株主に【3/27】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>) |