シェイク・ムハンマド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム・ドバイ首長兼UAE副大統領の首長令で決まった「ドバイ金融支援基金」の会長・副会長・役員達
(2009年8月18日掲載)

 シェイク・ムハンマド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム・ドバイ首長兼UAE副大統領は、2009年8月12日、2009年勅令41号を発出し、「ドバイ金融支援基金」の会長にアブドゥルラフマン・アル・サーレハ・ドバイ経済庁長官を、また副会長にアブドゥルアジーズ・ラフマフ・アル・ムヘイリ・インベストメント社常務理事を任命したほか、その他役員も任命した。「ドバイ金融支援基金」は2009年7月21日付の2009年勅令24号で設立の決められた機関で、ドバイの戦略的事業を実行する政府系企業の金融支援を主たる目的とする。

 アブドゥルラフマン・アル・サーレハ新会長は早速、「ドバイ政府は過去30年の実績、とりわけ貿易・運輸・観光・金融の地域ハブとしての発展を基盤として建設を続けて行きたい」「ドバイ金融支援基金はドバイの長期経済発展戦略の中核を成すものである」「新役員会の主要業務は、ドバイの戦略的な歳入創造事業向けの資金の配分のための基準作りである」(エミレーツ・ビジネス 24/7 2009年8月13日)と述べ、これから資金配分に向けた基準が作られることを明らかにした。

 また、シェイク・ハムダン・ビン・ムハンマド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム・ドバイ皇太子兼ドバイ執行評議会委員長によりドバイ金融支援基金の専務執行役に任命されたマルワン・イクバル・アブディン氏は「ドバイ金融支援基金は、我々が融資を勧告した事業がドバイの経済成長戦略に合致するよう導く役割を託された独立機関である」「融資の配分の過程及び基準は透明なものである」「融資は商業ベースで行われ、基金からの借り入れの公開の有無は借入者の意向による」(同上)と語り、あくまでも商業ベースに基づきつつドバイの成長に資する事業に融資することを強調した。

 尚、2009年勅令41号では上述した会長、副会長以外に以下の3人が理事会委員に任命された。
マタール・ムハンマド・アル・タイール/ドバイ道路運輸庁理事会会長・専務理事
マジッド・サーイフ・アル・グレアー/シューア・キャピタル会長
リアド・ムハンマド・ハルファン・ベルフール/法務評議会委員

 因みに、「ドバイ金融支援基金」は投資銀行でドバイ首長国の金融アドバイザーを務めるN.M.ロスチャイルド&サンズ社の助言により設立されたもので、ドバイ政府に代わり債務を管理するほか、返済資金の調達や事業収入の再投資、スクーク(イスラム)債を含む債券の発行などに従事する。2009年2月にドバイ政府により発行された債券(100億ドル)を基にドバイ政府及び政府関連企業向けに既に行われた融資も「ドバイ金融支援基金」のもとに集められる。

(8月15日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)