ドバイ企業に初ライセンスを発給したドバイ・ロジスティック・シティ(DLC)

(2009年4月10日掲載)

 ドバイ・ワールド・セントラル・シティ(DWC)内にある世界初の一貫ロジスティック・システムを整備したドバイ・ロジスティック・シティー(DLC)は、2009年3月、初のライセンスを、ドバイを拠点とする地元流通会社、RSA Logistics DWC LLC社に発給した。因みに、同社は2万5,000平方メーターのロジスティック(流通)・センターを12ヶ月という記録的な期間で完成させた。同センターはドバイ・ワールド・セントラル・アル・マクトゥーム国際空港に隣接するDLCのロジスティック請負地区内の絶好の場所(敷地面積6万5,000平方メートル)に位置している。尚、同センターには26,585 台のパレット(荷台)荷役装置が完備されている。


 21.5平方キロの広さを誇るDLCは、地理的な優位性を利用しつつ運輸・流通サービスを増強することで、ドバイ首長国をロジスティックの地域ハブにするとの2015年総合戦略の一部をなすものである。DWC内にあるドバイ航空都市社(Dubai Aviation City Corporation)のラシェッド・ブ・カラー最高執行責任者(COO)は、今回のライセンス発給に関して次のようにコメントしている。


RAS Logistics社の流通センターの開設は、DLCがロジスティック・ハブとなるための第一歩である。DLCは、単にUAEのみならず、周辺各国向けの一貫システムを持っている。

DLCの成功は、国際ロジスティック企業の契約数の増加振り及び、これら企業がDLC内で建設する施設の状況によって判断されることになろう。2009年中に各社が流通センターの開設を発表するだろう。

RSA Logistics社の流通センターは、DLCのロジスティック一貫システムと近接するドバイ・ワールド・セントラル・アル・マクトゥーム国際空港や、世界で7番目に大きなコンテナーヤードを持つジュベル・アリ港、さらにUAEと湾岸諸国をカバーする広域道路網を有効に利用できる。即ち、海上輸送、航空輸送及び陸上輸送を最大限利用することで、貨物の移動距離の短縮と運輸コストの削減が可能となる。


 RSA Logistics社のキリット・メータ営業部長は、DLCでの操業について同社の考えを次のように述べている。


最もありがたいのは地の利である。我々の狙っているマーケットは湾岸北部地域とアフリカで、ドバイが重要なゲイトウエイになっている。

従来の倉庫業の粋を超えた付加価値のあるサービス、梱包、再梱包、組立て、検査、品質管理などのフルフィルメント・サービス(商品の受注、梱包、配送、アフターサービス、在庫管理、入金管理までのすべての業務を一括して代行するサービスをいう)を提供できる。

当社の倉庫設備は棚札を動的に管理できる管理システムを使用するので、受領、収納、補充、取出し、梱包、ラベル付け、船積みなどの倉庫でのあらゆる作業プロセスを管理できる。

当社のセンターの設計上の特徴は、第一に、混載貨物の仕分(CFS)設備、保税施設、インターネットを使った在庫管理システム、完全な在庫管理支援、荷物移動プロセスが見渡せることである。第二位に、最新のハンドリング機器、工事現場用貨物、混載、航空貨物などの壊れ易いものから高価な製品までを保管管理し取扱う能力のあることである。第三に、地域物流に対応していることである。


 同営業部長は、ロジスティック・マーケットについては強気の見方をしており、将来的に温度管理の施設の建設などの拡張の計画があると発言している。ドバイ・ワールド・セントラル・シティは、ドバイ政府がジュベル・アリ地区で開発を行っている複合都市で、総面積が1億4000万平方メートルと巨大なことで知られる。敷地内には、DLCの他に、レジデンシャル・シティ、コマーシャル・シティ、ゴルフ・リゾート、エンタープライズ・パークなどが設けられる。

(4月9日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)