アラブ首長国連邦(UAE)の主要銀行と自動車ローンで提携したドバイのアル・フッタイム・オートモーティブ社
(2009年4月3日掲載)

 ドバイの著名な自動車販売会社であるアル・フッタイム・オートモーティブ社は、2009年3月31日、自動車の購入者希望者がより良い条件で自動車を購入できるようにとアラブ首長国連邦(UAE)の主要銀行と独占契約を結んだ。UAEの銀行・金融機関は、国際金融危機の影響で流動性不足となったことや貸し倒れへの懸念から貸し出しを絞っている。具体的には借り入れ希望者の年収制限を引き上げたり、適応金利を引き上げたりしている。


 今般、アル・フッタイム・オートモーティブ社がアラブ首長国連邦(UAE)の主要銀行と結んだ独占契約では、自動車ローンの対象者の年収制限が従来の1万ディルハムから4000ディルハムに引き下げられたほか、前払い金も不要とされ、さらに適応金利の下限も5.5%と下げられている。尚、この自動車ローンの適用希望者は、ドバイのアル・フッタイム・モーターズ&トレーディング・エンタープライズのショールームで申し込むことができる。


 アル・フッタイム・オートモーティブ社の広報担当者は「銀行との取り決めは自動車市場に好影響を与えるだろう」「このローンが自動車市場を刺激し、積み上げられた在庫を引き下げるだろう」(ハリージュ・タイムズ紙 2009年4月1日)と述べ、やや冷え込んでいたドバイの自動車市場を活性化するとの見方を示した。また、同社の声明は「主要金融機関は自動車市場で重要な役割を果たしているので、UAEの主要金融機関との提携は最良の顧客の獲得につながり、UAE自動車市場を活性化して金融危機で自動車の購入が難しくなる前の時点に時計を巻き戻すだろう」(同上)との見方を披露した。


 同業のリバティー・オーロモービルズのエリ・ブーエリ上級販売部長も「我が社も既にHSBCやADCB、アブダビ・イスラム銀行などと自動車購入者向けの借りやすいローンについて協議している」「こうした動きは間違いなく自動車市場を再活性化するだろう」(同上)と述べ、同社も金融機関と借りやすい自動車ローンの交渉を開始したことを確認した。さらに、HSBCのアミッ・ワジラーニ営業部長も「銀行も自動車販売会社も顧客を失いつつあるので、2009年4月中に自動車ローン適用者の必要最低収入が引き下げられることを望む」(同上)と語り、やはり適用基準を緩和した自動車ローンの開始が、UAE自動車市場の再活性化につながるとの考えを明らかにした。

(4月1日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)