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| (2008年10月17日掲載) |
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イラク財政省は2008年10月15日、原油価格の急速な低下のために2009年度予算の見直しをしなければならないことを明らかにした。また、米政府説明責任局(GAO)が行っていたイラクは累計760億ドルもの財政黒字を手にするとの見通しも変更を余儀なくされそうだ。米政府説明責任局の行ったイラク政府の累積財政黒字見通しは、同国の復興費用のもっと多くの部分をイラクの負担とすべきとの米国民の不満を生んだことで知られる。 イラク財政省は2008年9月、歳出規模789億ドルの2009年度予算を編成した。因みに、同予算は歳出規模が前年度予算に比べて12%強(約90億ドル)増加している。イラク財務省は当時声明を出し、「2009年度予算は、原油価格1バレル当たり80ドル、原油輸出量200万B/Dを前提として編成した」と説明していた。しかし、2008年10月15日の11月のWTI価格は76ドルとピークの147ドルのほぼ半分の水準に落ち込んでいる。 こうしたことからイラクのアドナン・アブドゥルラフマン財政省報道官は2008年10月15日、「最近の国際金融危機の影響による原油価格の下落に鑑みて2009年予算を再考する必要がある」と語った。イラクが新たにどの程度の原油価格を前提に2009年度予算を組みなおすかは、国際金融基金(IMF)年次総会に出席するためにワシントンを訪れていたイラクのバヤン・ジャーベル財政相の帰国後になる。 満足に電力、水道を享受できず雇用口も見つからない多くのイラク国民は、自国が石油収入で溢れかえっていることを不快な思いで見ている。イラク政府は2008年、電力・住宅・水道等の大型事業ために配分された120億ドルの三分の一以下しか使えなかった。米国の上院も、ここ数ヶ月、イラクにもっと復興費用に予算を割くよう求めている。民主党の大統領候補のオバマ氏もマケイン共和党候補との討論会で、「イラクには巨額の財政黒字があるというのに、イラク戦争は毎月100億ドルという巨額の負担を米財政に強いている」と批判気味に述べていた。 米政府説明責任局の推定では、イラクの財政黒字は2005~2007年が約290億ドルで本年も500億ドルの黒字が見込めそうだとしていた。また米政府説明責任局は、イラクの2008年の石油収入は670~790億ドルと推定している。尚、イラクの復興に携わる米政府職員は、「イラク政府は復興に充当する支出を2006年以降、毎年30~35%増やしている」「しかし、もっと増やして欲しい」と述べ、イラク政府に復興向け支出を増やすよう注文をつけている。 |
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| (10月16日、記) |
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| <関連情報> ●イラク北部クルド地域への越境攻撃の期限の1年延長を決定したトルコ国会【10/14】 ●イラクを突然訪問したシェイク・ムハンマド・アブダビ皇太子兼UAE副参謀長【10/14】 ●歳出が前年度比12%増の789億ドルに拡大したイラクの2009年度予算【10/7】 ●キルクーク問題を先送りする形で地方選挙法案をようやく可決したイラク国会【9/30】 ●欧米大手石油企業との油田技術支援協定契約(TSA)の交渉を中止したイラク【9/16】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>) |