サウジアラビアを除いて何れも下落となった10月15日(水)のGCC諸国の株式市場
(2008年10月17日掲載)

 クウェイトを例外として二日連続で上昇に転じた後の2008年10月15日(水)のGCC諸国の株式市場は、サウジアラビアを除いて何れも下落となった。国別に見た同日のGCC諸国の株式指標の動きは以下の通りであった。


<10月15日(水)のGCC諸国の株式市場>

タダウル全株指標(サウジアラビア):過去二日間で17.5%の上昇をしていたが、同日の引けは前日比0.5%上昇の6863.15ポイントとなった。依然、年初来では37.8%の下落となっている。

ドバイ金融市場:過去二日間で約22%の上昇をしていた。取引開始から下落を始め午前の段階では5.90%の低下であったが、引けは前日比7.44%上下落の3427.87ポイントとなった。

アブダビ証券市場:過去二日間で約15%の上昇をしていた。本市場も取引開始から低下し午前には1.8%の下落であったものの、引けは前日比2.13%下落の3525.82ポイントとなった。

クウェイト株式市場:同日の引けは、GCC諸国の中で唯一、三日連続下落の前日比0.64%下落の11,719.70ポイントとなった。

ドーハ証券市場(カタール):取引開始から下落を始め一時は3.70%の下落であったが、同日の引けは前日比3.30%下落とやや戻し、8098.95ポイントとなった。

マスカット証券市場(オマーン):取引開始から下落を始めたものの一時的には0.20%程度の下落となったものの最終的な引けは前日比0.03%の下落に留まった。

 尚、以上のほか、バハレーン市場の同日の引も前日比1.05%の下落で終わった。


 この日の取引を終えて湾岸のある株式アナリストは「今日の結果は、投資家の信頼感が依然完全には戻っていないことを示している」「投資家は静観の姿勢を採っている」とコメントした。またアブダビ証券取引所のラシッド・アル・バルーシ副最高経営責任者は「我が市場は、外国のホットマネーが市場の不安定性を引き起こすのであれば抑制に動く」「我が市場としては流動性の確保を目指し外国投資を引きつけてきた」「だが、海外からのホットマネーに問題があれば対処する」と語り、市場の混乱に乗じて荒稼ぎを狙う外資は断固排除するとの強い姿勢を示した。


 アブダビ証券取引所の株式保有額に占める外資の比率は約10%だが、日々の取引額の約30%は外国勢となっている。こうしたことから、ある金融マンは「取引比率から見るとこれらはホットマネーである」「長期投資の資金ではなく、いつでも海外流出する資金であり市場の安定性には有害である」と見ている。


(10月16日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)