アラブ首長国連邦(UAE)からの投資の拡大に期待するインド

(2008年5月30日掲載)

 インドは急速に拡大する経済を下支えする総額5000億ドルのインフラ建設を今後数年で実施する計画だが、資金調達については原油価格の急騰による過剰流動性の豊富なアラブ首長国連邦(UAE)からの投資の拡大に期待を寄せている。インドのプラナブ・ムヘルジー外務相が明らかにしたもの。


 同相は「不十分なインフラが高成長を持続しようとのインド政府の努力を阻害している」「インフラ整備のための資金は国内外から調達する」「大規模な公共投資が計画されており、インドのみならず海外の民間部門の参画を歓迎したい」「インドはUAE企業がインドのインフラの整備で主導役を果たすことを期待したい」とドバイで行った講演の中で語った。


 さらにプラナブ・ムヘルジー外務相は講演で、「特に石油・ガス部門に関しては、製油所からはじまってパイプライン、備蓄設備、小売部門までUAEの投資家にとって魅力的な機会が数多くある」「UAEの近隣に位置するアジア有数の国家として、またUAEとの経済面での近接性からしてインドは、UAEの投資家にとって将来における賢明な投資先である」と続けた。


 UAEはインドにとり地域最大の貿易相手国であり、両国の貿易額は2006/2007会計年度には210億ドルに達した。このうちインドからの輸出部分は前年比40%増の120億ドルとなっている。また2006/2007年度のGCC・インド貿易は470億ドルに達している。因みに、インドとGCCはFTA協定を貿易・投資のさらなる拡大を目指して交渉中である。


 最後にインドのプラナブ・ムヘルジー外務相は「インドとGCCの投資は、インドがGCCの石油を必要とする時代の投資形態から大きく進化している」と述べ、石油部門に留まらず多くの経済分野での投資が行われている点を強調している。

(5月26日、記)
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(幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>)