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| (2008年12月16日掲載) |
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イランの産油量が、油田の老朽化と外国投資の不足から2015年までに最大25%も減少するとの内容のシンクタンクの調査報告書が明らかにされた。シンガポールのファクツ・グローバル・エナジー(Facts Global Energy)は、2008年12月9日、「イランの産油量が2007年の402万B/Dから2015年には300万B/Dにまで下落するので、同国の原油輸出がなくなると共に製油所事業の承認も停止されるかもしれない」との内容の調査報告書を発表した。因みに、イランの2008年の原油輸出量は230万B/Dであり、またイランは産油量を2010年に450万B/D、2015年に500万B/Dに引き上げることを計画している。 同報告書の中でアナリストのヴィジャブ・ムヘルジ氏は「イランの政策及び投資環境に大きな変化のない限り、原油生産量と原油輸出量は将来劇的に低下する」「イランが国際社会に約束している追加的産油量は、単純に言って得られない」(ガルフ・タイムズ紙 2008年12月10日)と予測する。イランの油田の生産量は、投資資金が欠如しており、しかも旧式の技術しか持っていないことから毎年8%、数量にして70万B/D減退している。これに西側諸国による経済制裁や最近の国際金融危機の影響も加わって、イランは新規事業の資金を獲得できなくなっている。さらに悪いことに原油価格は2008年7月上旬のピークから70%も下落してしまった。 こうしたことからイランは中国のSinopecグループのSinopec石油化学社やノルウェーのスタットハイドロ、インドのONGC(OIL & Natural Gas Corp)などに、アナラン、アザデガン、ヤダヴァラン、ジョフェイル、ファルシといった油田の開発を任せようとしている。同報告書は「新規油田事業は成熟油田の自然減退の一部を補うであろう。しかし、イラン石油産業の直面する政治的・金融的逆境が除去されねば、生産量が400万B/Dを超えることはない」「(イランは適切な技術を持たないので成熟油田の回収にガスを注入しているが、それでも)油田からの回収率は僅か20%に過ぎない」(同上)と厳しく指摘する。 加えて、同報告書は「イランは2008年から2015年の間にバンダル・アッバスやラヴァン、タブリーズ、イスファハン、シラーズの製油所の拡張・近代化で中間瑠分の製油能力を新たに45万B/D得るであろう」「イランの原油輸出量は2015年には約100万B/Dに減少しようが、80万B/Dから100万B/Dの製油所の拡張計画が承認されれれば、原油輸出量はほぼゼロになってしまう」(同上)と予測する。 |
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| (12月13日、記) |
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| <関連情報> ●イランの核開発問題では外交政策での対応が最善と語ったライス米国務長官【12/16】 ●「飴と鞭」の政策の継続に言及したオバマ次期米大統領とその放棄を求めたイラン【12/12】 ●在テヘラン・米国利益代表の設置をオバマ次期政権に委ねることを明らかにしたライス米国務長官【12/5】 ●厳しい旱魃による収穫量の急減によってサフラン価格の高騰に見舞われているイラン【12/5】 ●2009年度予算の前提となる油価を1バレル45ドルとすることで合意したイラン政府と議会【12/5】 ●原油価格の下落がイラン経済に大きな影響を与えていることを初めて公式に認めたアハマディネジャド大統領【12/5】 |
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| (幹事 畑中美樹<はたなか・よしき>) |